宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 7/19 12:31 更新 太陽の2844群は緯度の高い珍しい黒点群です。太陽風はやや低速になっています。 担当 篠原 太陽の南東(左下)に見えている2844黒点群は、 南緯43度と高い緯度に発生しています。 NOAA/SWPCの黒点群の報告書を調べると、 40度以上の緯度に黒点群が現れたのは、 2010年11月1日と7日に位置が記録されている 1120黒点群の北緯40〜41度 (その頃の記事。太陽写真の北東(左上)の黒点です)。 2010年5月5〜9日に記録されている 1069黒点群の北緯41〜42度 (その頃の記事。太陽写真の北西(右上)の黒点です) 以来で、およそ11年ぶりの珍しい記録でした。 これは、NOAAが黒点群として報告書に記録した 位置データだけを対象としているので、 この資料に記載されていない黒点の情報は含まれません。 この点はご注意下さい。 さらに遡ると、2001年は、9518群、9523群 (どちらも南緯50度とかなり高い緯度を記録しています)、 2000年は8864群など計5群と、 太陽活動度の高まりの違いによるのか、 かなり数が多くなっています。 今回の2844群は、 今日の可視光写真ではほとんど見えなくなっています。 貴重な黒点群ですので、注目してください。 GOES衛星のX線グラフは、 B9.7とCクラスぎりぎりのフレアが最大で、 これは、南西の端に沈んで行った2843群の領域で発生しています。 北東の端(左上)近くで黒点が新しく発生し、 さらに、北東の端から新しい黒点がこちら側に現れ始めています。 こちらは、小さい活動を起こしている様で、 今後の推移に注目してください。 太陽風は、400km/秒から380km/秒へ、 速度が少し下がっています。 磁場強度は、3〜5nTと平均的な状態です。 磁気圏は静穏で、 AE指数は小規模の変化が1回起きているだけです。 SDO衛星AIA193では、極域以外にコロナホールは見られず、 この後も穏やかな太陽風が続きそうです。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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