宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:44)
昨日、C1.3の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/ 2 --- ---
11/ 1 13:35 C1.3
10/31 13:15 C5.7
12:09 C1.9

黒点 11/ 2 (NOAA)
磁場 フレア
1117 3 β C6
1120 7 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:36 308 +2.5
-2 h 323 +0.8
-4 h 319 +0.7
-6 h 328 +3.0
-8 h 322 +4.3
-10 h 325 +5.7
-12 h 342 +6.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -24 -5/ 5
-2 h -24 -2/ 4
-4 h -23 -1/ 3
-6 h -23 -1/ 7
-8 h -22 -7/ 4
-10 h -20 -5/ 8
-12 h -19 1/ 7

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^2
11/ 2 0.3 8x10^2
11/ 1 0.4 1x10^3
10/31 0.5 4x10^3
10/30 0.4 3x10^3
10/29 0.4 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
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昭和基地カメラ (NIPR)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/10/28 10:40 太陽風の速度は480km/秒に下がり、高速風は終わりつつあります。
2010/10/29 10:01 太陽風は平均的な速度に戻りました。太陽も穏やかです。
2010/10/30 07:57 太陽風は平均的な速度で安定し、磁気圏は静穏です。
2010/10/31 09:32 太陽風は平均的な速度に上がっています。太陽に1120黒点群が現われました。
2010/11/ 1 10:32 1117黒点群で2つのCクラスフレアが発生しました。太陽風は低速になっています。
最新のニュース

2010/11/ 2 09:44 更新
1117黒点群は最後にC1のフレアを起こしました。太陽風は300km/秒近くまで遅くなっています。

担当 篠原

昨日の昼頃、1日13時半(世界時1日4時半)に、1117黒点群でC1.1の小規模フレアが発生しました。
1117黒点群が太陽の西の端にほとんど没しかけての発生です。
実際のフレアの規模は、もう少し大きかったかもしれません。
今日掲載している可視光写真では、1117黒点群はもう見えなくなっています。

一方、東側に見える1120黒点群は、昨日とほどんど同じ姿で、
特に発達するということはありませんでした。
活動も穏やかで、太陽はしばらく静かになりそうです。


太陽風は、速度が360km/秒から320km/秒に下がり、一段と低速風になっています。
ACEの図の最後の部分では、300km/秒にまで落ちそうな様子です。

10nTに強まっていた磁場強度も、今朝からは5nT程度に下がっています。
27日周期の図を見ると、太陽風磁場の大まかな方向が
「T (地球から太陽方向)」から「A (太陽から地球方向)」に切り替わっています(セクターのグラフ)。
この辺りで、太陽風の様子も多少切り替わったのでしょう。
このセクターの変化は、前周期にもほとんど同じタイミングで発生しています。


磁気圏のオーロラ活動は、ずっと静穏です。
太陽風磁場の南北成分がずっと北を向いているため、
エネルギーの流れ込みが小さいためでしょう。


今日は、SOHO EIT195の太陽コロナ写真が復活しています。
北半球側の小さなコロナホールは、西側へ進み、
明日くらいに太陽風に多少影響を及ぼすかもしれません。

その要素を除くと、太陽のコロナは全体的にのっぺりとしていて、
しばらく低速の穏やかな太陽風となりそうです。

27日周期の図では、前周期のグラフは10月12日に小さな山(450km/秒程度ですが)があるだけで、
その他はずっと300km/秒台の低速風です。
今周期も同様の変化となりそうです。



SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子
(c) SOHO (ESA & NASA)



SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。