宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/11/ 2 09:44 更新 1117黒点群は最後にC1のフレアを起こしました。太陽風は300km/秒近くまで遅くなっています。 担当 篠原 昨日の昼頃、1日13時半(世界時1日4時半)に、1117黒点群でC1.1の小規模フレアが発生しました。 1117黒点群が太陽の西の端にほとんど没しかけての発生です。 実際のフレアの規模は、もう少し大きかったかもしれません。 今日掲載している可視光写真では、1117黒点群はもう見えなくなっています。 一方、東側に見える1120黒点群は、昨日とほどんど同じ姿で、 特に発達するということはありませんでした。 活動も穏やかで、太陽はしばらく静かになりそうです。 太陽風は、速度が360km/秒から320km/秒に下がり、一段と低速風になっています。 ACEの図の最後の部分では、300km/秒にまで落ちそうな様子です。 10nTに強まっていた磁場強度も、今朝からは5nT程度に下がっています。 27日周期の図を見ると、太陽風磁場の大まかな方向が 「T (地球から太陽方向)」から「A (太陽から地球方向)」に切り替わっています(セクターのグラフ)。 この辺りで、太陽風の様子も多少切り替わったのでしょう。 このセクターの変化は、前周期にもほとんど同じタイミングで発生しています。 磁気圏のオーロラ活動は、ずっと静穏です。 太陽風磁場の南北成分がずっと北を向いているため、 エネルギーの流れ込みが小さいためでしょう。 今日は、SOHO EIT195の太陽コロナ写真が復活しています。 北半球側の小さなコロナホールは、西側へ進み、 明日くらいに太陽風に多少影響を及ぼすかもしれません。 その要素を除くと、太陽のコロナは全体的にのっぺりとしていて、 しばらく低速の穏やかな太陽風となりそうです。 27日周期の図では、前周期のグラフは10月12日に小さな山(450km/秒程度ですが)があるだけで、 その他はずっと300km/秒台の低速風です。 今周期も同様の変化となりそうです。 SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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