宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by NIT, Kagoshima College |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2021/ 7/17 09:58 更新 太陽の向こう側でCMEが発生しています。太陽風は平均的な速度です。 担当 篠原 昨日の朝、16日6時(世界時15日21時)に、 太陽の向こう側でCME(コロナ質量放出)が発生しています。 SOHO衛星LASCO C2、C3による動画を掲載します。 (昨日はSOHO衛星の画像がまだ公開されていませんでした) 14日に紹介したCMEと同じく、 コロナのガスが太陽を丸く囲む様に噴出しています。 地球のちょうど反対側で、規模の大きいフレアが発生した様です。 動画では、左下にもガスの濃い領域が飛び出しています。 ガスの様子から考えると、 フレアと一緒にフィラメント噴出が、 南半球の緯度が高めの領域で発生したのかもしれません。 太陽の向こう側の現象なので、地球への影響はありません。 しかし、発生のタイミングが2週間ずれていれば、 地球の真正面で発生していたことになり、 その時は、前回のCMEも含めて、 太陽風の乱れが次々に地球に到来していたでしょう。 この領域の活動は、地球側に現れるまで続くでしょうか。 現在の太陽では、 南東(左下)の黒点に2844群と番号が付けられています。 また、北西側(右上)に小さい黒点が現れています。 GOES衛星のX線グラフを見ると、 昨日のニュースの後も小さいフレアが繰り返し発生しています。 その多くは、南西(右下)の2843群によるもので、 その中で2回、C1.1、C1.7とCクラスのフレアが発生しています。 また、南東の2844群でもBクラスのフレアが発生しています。 フレアの発生は、今朝以降は落ち着いています。 この後は静かになるのでしょうか。 太陽風は、昨夜くらいから速度は下がり、 現在は420km/秒と平均的な状態に戻っています。 27日周期の図を見ると、 小さい速度の高まりが1日程度続いただけでした。 前周期と比べると、ずいぶん規模が小さくなっています。 磁気圏は穏やかで、AE指数は小さい変化が起きている程度です。 この後は、低速の穏やかな太陽風になりそうです。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |