宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 7/15 12:40 更新 太陽風は低速の状態が続いています。磁場が強まって、磁気圏が活動的になりました。 担当 篠原 昨日紹介した、14日4時(世界時3日19時)頃に 太陽の向こう側で発生したCME(コロナ質量放出)の様子を、 SOHO衛星LASCO C2、C3の動画で紹介します。 (昨日のニュースの時点では写真が公開されていませんでした) 見事なくらいに太陽を丸く囲むように コロナのガスが飛び出しています。 地球とほぼ反対の位置で発生した様です。 昨日掲載した、 太陽を左斜めから見ている STEREO Ahead衛星による動画と比べると、 CMEの立体的な噴出の様子が感じられます。 現在の太陽面では、 南西(右下)に現れていた黒点に、 2843群と番号が付けられています。 北東(左上)の2842群の左側に現れていた黒点は、 現在は見えなくなっています。 X線グラフは、昨夜から全体の強度が上がり、 小さい変化が目立つ様になっています。 これは、SDO衛星AIA193の南東の端(左下)に見え始めている 明るい領域によるものです。 もうしばらくすると地球から見える様になります。 今後の活動に注目して下さい。 太陽風は、昨夜から磁場強度が10nTに高まり、 今朝にかけて5nTへ戻る変化が発生しています。 この変化に合わせるように 速度も330km/秒から380km/秒へゆっくりと高まっていますが、 変化は小幅に留まり、現在はやや低速の状態です。 SDO衛星AIA193を見ると、 南半球のコロナホールは、 太陽の西の端にだいぶ近付いています。 今回は速度の高まりは来ないままなのでしょうか。 太陽風の磁場が強まった頃に、 南北成分は、最大で -10nTに達するくらいに 南向きに強まりました。 このため、磁気圏の活動も強まって、 AE指数は1000nTに達する規模の変化が発生しています。 今朝以降は、南北成分の変化は小さくなり、 磁気圏の活動も弱くなっています。 SDO衛星AIA193の太陽の中心部から東側にかけて コロナホールは特に見られず、 この後の太陽風は、低速の状態が続きそうです。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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