宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2015/ 6/30 12:36 更新 太陽風の速度は400km/秒を割って、やや低速です。磁気圏も穏やかです。 担当 篠原 太陽風の速度は、420km/秒から380km/秒へ少し下がり、 やや低速になっています。 磁場強度は、6nT付近で安定しています。 磁場の南北成分は、グラフの初めに南向きの変化がありますが、 以降は、北寄りに推移しています。 このため、オーロラの活動度を示すAE指数は、 初めに1つ山がある程度で、その他はほとんど変化がありません。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真の南東(左下)には、 コロナホールが見えています。 このコロナホールは、3ヶ月前からほとんど同じ位置に見えています。 1枚目の図で、27日周期の過去3周期分と、 今日のAIA193の写真を比較します。 ほとんど同じ位置に見え続けていることがよく分かります。 前回、27日前の写真では、少し小さくなっていたのですが、 今回は元の広さに戻っている様です。 このコロナホールにより、高速の太陽風が繰り返し到来しています。 2枚目の図は、27日周期の太陽風速度の変化です。 4月15日、5月12日、6月8日にそれぞれ高速風が始まっています。 いずれも、600〜700km/秒とかなり高い速度まで上がっています。 今回も同様に高速風が回帰してくると考えると、 7月5日前後となりそうです。 過去3回の高速風では、オーロラの活動が強まっていました。 (オーロラ紹介の記事、4月17日、5月14日、13日、6月9日、11日をどうぞ。) 今回はどうなるでしょうか。 太陽は、2373黒点群の奥が見える様になり、 南半球にも2375黒点群が現れています。 2373黒点群では、C1〜2の小さいフレアが5回発生していて、 やや活動的な様子も見えています。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース 27日周期で比較した太陽風速度の変化。 (c) ACE (NOAA/SWPC)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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