宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2015/ 6/26 13:35 更新 M7.9の中規模フレアが発生しました。太陽風の乱れは地球にも到来しそうです。 担当 篠原 2371黒点群で、再び大きいMクラスフレアが発生しました。 昨夕、25日17時(世界時25日8時)のM7.9です。 SDO衛星AIA193による動画を掲載します。 フレアの後に、プロミネンスのループがとてもきれいに輝いています。 このフレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)も飛び出していて、 SOHO衛星LASCO C3では、 太陽の右側を中心に、コロナのガスが広がっています。 CMEは、太陽の左側も包む様に広がっています。 このため、太陽風の乱れは地球の方向にもやって来ると思われます。 発生から2日程度と考えると、 明日、27日夕方から明後日にかけて到着しそうです。 NOAA/SWPCの太陽風予報では、 28日0時(世界時27日15時)頃となっています。 太陽風の速度の高まりとともに、強い磁場が運ばれてきて、 南向きに大きく振れるなどすると、 磁気圏の活動が再び激しくなる可能性があります。 2371黒点群は、その後は目立ったフレアを起こしていません。 昨日も似た様な状況でしたので、 黒点群が西の端に没するまで見届ける必要がありそうです。 600km/秒だった太陽風は、昨夜遅くから速度が下がり始め、 現在は500km/秒と普通の高速太陽風程度に戻っています。 磁場強度は、昨日のニュースの後に再び10nTに強まりましたが、 今日に入ってからは、5nTと平均的な値に下がっています。 磁場の南北成分は、掲載のグラフではやや見にくいですが、 南寄りに推移した時間帯があり、 速度が高まっているため磁気圏の活動もより強まって、 AE指数は、1000nT前後の変化が半日近く続いています。 現在も磁場は弱い南向きになっていて、 AE指数は500nT前後の変化が続いています。 太陽風の強まりは、一旦終わりに向かいそうですが、 すぐに次の擾乱が始まりそうです。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) M7.9のフレアに伴って発生したCMEの様子。SOHO衛星LASCO C3。 (c) SOHO (ESA & NASA) 2371黒点群の拡大写真。SDO衛星。 (c) SDO (NASA)、 (写真加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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