宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2015/ 6/25 12:59 更新 次の太陽風の乱れが到来しました。磁場は北寄りになり、磁気圏の乱れは強まりませんでした。 担当 篠原 M6.5のフレアによる太陽風の乱れは、 昨夜、24日22時(世界時24日13時)にやって来ました。 太陽風の速度は、600km/秒から700〜750km/秒に高まり、 磁場強度も、5nTから10nTを越える程度に強まっています。 速度の高まりは、前の乱れと同じくらいですが、 磁場強度の変化は、40nTまで強まった前回と比べると、 今回は並の変化と言えそうです。 しかも、磁場の南北成分は、北寄りに推移しています。 このため、磁気圏の活動は特に高まらず、 AE指数は、むしろこの擾乱到来後は静かになっています。 磁気嵐を示すDst指数も、更に変化が弱まって、 平常値(0nT付近)に戻りかけています。 現在の太陽風速度は、少し下がって600km/秒です。 磁場強度も7nTと平均的な値に戻りつつあり、 太陽風の乱れは、ゆっくりと終わりに向かっている様です。 2371黒点群の活動も、弱まりつつある様です。 25日0時(世界時24日15時)に、 C5.6の小規模フレアを起こしましたが、 この他は、C1の小さいフレアを数回起こした程度です。 SDO衛星による黒点の拡大写真を掲載しますが、 これまでの迫力はなくなっています。 一方、太陽面には、この他に黒点の姿はなく、 東端も穏やかなので、 2371群の活動の弱まりとともに、太陽も穏やかになりそうです。 太陽風擾乱の影響を受けて、 放射線帯の高エネルギー電子が大きく増加しています。 GOES15(青線)は、10,000を大きく超えて、 50,000に達している様です。 (c) 京都大学WDC 2371黒点群の拡大写真。SDO衛星。 (c) SDO (NASA)、 (写真加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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