宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by KNCT |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2015/ 6/27 19:15 更新 太陽風が850km/秒とかなり高い速度まで上昇しました。磁気圏は比較的穏やかです。 担当 篠原 27日13時半(世界時27日2時半)に、太陽風の乱れが到来して、 磁場強度は13nTヘ強まり、 速度は850km/秒とかなり高い速度に変化しました。 25日に発生したM7.9フレアに関係する太陽風の擾乱だと思われますが、 2日かからずに地球に達しています。 ACE衛星のグラフを見ると、 今回は、初めに磁場強度の急な上昇が到来して、 5nTから12nTへ一気に変化しています。 一方、速度の変化はその1時間後くらいから始まり、 少しゆっくりと、3時間ほどかけて、 500km/秒から850km/秒へ上昇しています。 太陽風の速度が850km/秒まで高まったのは久しぶりで、 ざっと見たところ、2014年1月13日以来の様です。 太陽風磁場の南北成分は、初めは北向きに強まり、 以降は0nT付近です。 このため、磁気圏の活動は特に高まらず、 AE指数は小規模の変化が起きている程度です。 擾乱の到来から7時間ほど経過した現在、 太陽風の速度は、700km/秒に下がりましたが、 依然、かなり高い速度です。 磁場強度は7nTに下がり、平均的な値に戻りつつあります。 2371黒点群は、26日15時(世界時26日6時)前後に、 C1の小さいフレアを3回起こしただけで、 以降は静かになっています。 太陽の西端に近づいていて、明日くらいで見えなくなりそうです。 今日は学校の用事で更新がすっかり遅くなってしまいました。 高速風が早くも到来して、興味深い一日でしたが、 お知らせするのが夜になってしまい、申し訳ありませんでした。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |