宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:52)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/ 9 --- ---
6/ 8 --- ---
6/ 7 07:18 C2.2

黒点  6/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
2356 1 α ---
2360 20 βγ C1
2361 5 β C1
2362 11 β C2
2364 5 β ---
2365 6 β C2
2366 4 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:47 633 -0.1
-2 h 626 -2.1
-4 h 618 +0.1
-6 h 617 -0.2
-8 h 627 +2.6
-10 h 632 -4.7
-12 h 648 -1.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 0 -/ -
-2 h 0 -/ -
-4 h 0 -/ -
-6 h 0 -/ -
-8 h 0 -/ -
-10 h 0 -/ -
-12 h 0 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 1x10^1
6/ 9 0.3 7x10^1
6/ 8 0.3 6x10^1
6/ 7 0.4 2x10^1
6/ 6 0.3 4x10^1
6/ 5 0.4 4x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
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LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
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Dst予測 (NICT)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2015/ 6/ 4 11:46 太陽は穏やかです。太陽風は300km/秒の低速風になっています。
2015/ 6/ 5 11:47 C8.1の小規模フレアが発生しました。太陽風の速度は270km/秒に下がっています。
2015/ 6/ 6 11:31 かなり遅い太陽風が続いています。磁気圏も静かです。
2015/ 6/ 7 13:10 太陽風は320km/秒と低速で、太陽も穏やかです。
2015/ 6/ 8 12:05 高速の太陽風が始まりました。磁気圏の活動も強まり始めています。
最新のニュース

2015/ 6/ 9 11:52 更新
太陽風の強まりにより、磁気圏の活動が高まっています。カナダのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

カナダ・ブリティッシュコロンビア Lumbyの高坂雄一さんより、
現地8日1〜2時(世界時8日8〜9時)に撮影された
オーロラの写真をいただきました。

Lumby (バンクーバーの東方です)は、
オーロラ帯と言われる地域からだいぶ南に下がっています。
このため、磁気圏の活動が激しくなって、
オーロラの領域が低緯度側に広がると、この地域で見ることができます。
今回も、磁気圏活動の強まりに合わせて写真を撮ったところ、
肉眼では全く分からなかったものの、
写真で捉えることができたとのことです。

最初の2枚は、現地1時頃の撮影です。
空全体に赤みがかかり、地平線近くには緑色の光も写っています。
続く2枚は、現地2時半の撮影で、
この頃には縦の筋も見えていた様です。
こちらの写真では、空が明るくなり始めているようにも見えます。
夏至も近くなって朝が早くなっているのでしょうか。

高坂さんによると、日中はかなり暑く、
前日の気温は35℃に達したそうです。
鹿児島の真夏と変わりませんね。(湿度は負けないと思いますが)
その時の温度計の写真もいただきました。
0℃を挟んで、プラスとマイナスにそれぞれ50℃まで刻んであります。
両方に思いきり暑くも寒くもなるということですね。

オーロラ情報の速報をどうもありがとうございます。



このオーロラの活動をもたらしたのは、
太陽風磁場の大きな変化です。
昨日のニュース以降も、磁場強度は20nT近くに高まった状態が続き、
南北成分も大きく変化しました。
8日14時(世界時8日5時)には、-20nTと、
かなり強い南向きが到来しています。
この頃の太陽風の速度は、500km/秒でした。

この影響で、AE指数は1000〜1300nTに達する大きな変動が発生し、
Dst指数(速報値)も -63nTに下がって、小さい磁気嵐になっています。

その後、8日20時(世界時8日11時)頃に、
太陽風の速度が600km/秒に上がり、
反対に、磁場強度は5nTと平均的な値に下がります。
磁気圏の活動は活発に続いていて、
AE指数は500nTから1000nTに達する変化が観測されています。

27日周期の図は、データエラーのため、
速度のグラフの縦軸が上下で異なっていて、
見るときに注意が必要です。
磁場強度と速度の高まりは、前周期よりも1日ほど早まりましたが、
同じ程度の強まりになっています。

前周期を参考にすると、もう1日程度高い速度を保ち、
その後、ゆっくりと低下に向かうかもしれません。
今後は、放射線帯の高エネルギー電子の増加にも注目して下さい。


太陽は、フレアの発生はなく、穏やかです。




カナダ・ブリティッシュコロンビア Lumbyで、現地8日1時頃(世界時8日8時)に撮影されたオーロラ。
(c) 高坂雄一氏


カナダ・ブリティッシュコロンビア Lumbyで、現地8日1時頃(世界時8日8時)に撮影されたオーロラ。
(c) 高坂雄一氏


カナダ・ブリティッシュコロンビア Lumbyで、現地8日2時半(世界時8日9時半)に撮影されたオーロラ。
(c) 高坂雄一氏


カナダ・ブリティッシュコロンビア Lumbyで、現地8日2時半(世界時8日9時半)に撮影されたオーロラ。
(c) 高坂雄一氏


昼間は、気温が35℃に達したそうです。
(c) 高坂雄一氏


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。