宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by KNCT |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2015/ 6/ 9 11:52 更新 太陽風の強まりにより、磁気圏の活動が高まっています。カナダのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 カナダ・ブリティッシュコロンビア Lumbyの高坂雄一さんより、 現地8日1〜2時(世界時8日8〜9時)に撮影された オーロラの写真をいただきました。 Lumby (バンクーバーの東方です)は、 オーロラ帯と言われる地域からだいぶ南に下がっています。 このため、磁気圏の活動が激しくなって、 オーロラの領域が低緯度側に広がると、この地域で見ることができます。 今回も、磁気圏活動の強まりに合わせて写真を撮ったところ、 肉眼では全く分からなかったものの、 写真で捉えることができたとのことです。 最初の2枚は、現地1時頃の撮影です。 空全体に赤みがかかり、地平線近くには緑色の光も写っています。 続く2枚は、現地2時半の撮影で、 この頃には縦の筋も見えていた様です。 こちらの写真では、空が明るくなり始めているようにも見えます。 夏至も近くなって朝が早くなっているのでしょうか。 高坂さんによると、日中はかなり暑く、 前日の気温は35℃に達したそうです。 鹿児島の真夏と変わりませんね。(湿度は負けないと思いますが) その時の温度計の写真もいただきました。 0℃を挟んで、プラスとマイナスにそれぞれ50℃まで刻んであります。 両方に思いきり暑くも寒くもなるということですね。 オーロラ情報の速報をどうもありがとうございます。 このオーロラの活動をもたらしたのは、 太陽風磁場の大きな変化です。 昨日のニュース以降も、磁場強度は20nT近くに高まった状態が続き、 南北成分も大きく変化しました。 8日14時(世界時8日5時)には、-20nTと、 かなり強い南向きが到来しています。 この頃の太陽風の速度は、500km/秒でした。 この影響で、AE指数は1000〜1300nTに達する大きな変動が発生し、 Dst指数(速報値)も -63nTに下がって、小さい磁気嵐になっています。 その後、8日20時(世界時8日11時)頃に、 太陽風の速度が600km/秒に上がり、 反対に、磁場強度は5nTと平均的な値に下がります。 磁気圏の活動は活発に続いていて、 AE指数は500nTから1000nTに達する変化が観測されています。 27日周期の図は、データエラーのため、 速度のグラフの縦軸が上下で異なっていて、 見るときに注意が必要です。 磁場強度と速度の高まりは、前周期よりも1日ほど早まりましたが、 同じ程度の強まりになっています。 前周期を参考にすると、もう1日程度高い速度を保ち、 その後、ゆっくりと低下に向かうかもしれません。 今後は、放射線帯の高エネルギー電子の増加にも注目して下さい。 太陽は、フレアの発生はなく、穏やかです。 カナダ・ブリティッシュコロンビア Lumbyで、現地8日1時頃(世界時8日8時)に撮影されたオーロラ。 (c) 高坂雄一氏 カナダ・ブリティッシュコロンビア Lumbyで、現地8日1時頃(世界時8日8時)に撮影されたオーロラ。 (c) 高坂雄一氏 カナダ・ブリティッシュコロンビア Lumbyで、現地8日2時半(世界時8日9時半)に撮影されたオーロラ。 (c) 高坂雄一氏 カナダ・ブリティッシュコロンビア Lumbyで、現地8日2時半(世界時8日9時半)に撮影されたオーロラ。 (c) 高坂雄一氏 昼間は、気温が35℃に達したそうです。 (c) 高坂雄一氏 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |