宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:06)
今日、M2.6の中規模フレアが発生しました。
また、X9.3の大規模フレアが昨日発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏の最新データがありません。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子も強くなっています。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/ 7 08:33 M1.2
04:19 M1.4
02:56 C8.6
02:27 M1.0
00:51 M2.6
9/ 6 20:52 X9.3
20:02 M1.2
17:51 X2.2
16:30 C2.7
02:37 M2.3
02:12 C4.6
01:05 C3.7
9/ 5 22:23 C6.9
19:12 C5.4
15:33 M3.8
13:30 M3.2
12:41 M1.0
11:54 C5.2
10:03 M4.2
09:31 C9.8
07:10 M2.1
06:12 M2.8
05:26 M5.5
04:59 M1.5
04:28 M1.7
02:57 M1.0
02:17 C6.0
01:28 C4.1
00:10 M1.5

黒点  9/ 7 (NOAA)
磁場 フレア
2673 24 βγδ X9
2674 10 β ---
2677 1 α ---
2678 4 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:55 577 +9.2
-2 h 425 +2.1
-4 h 433 +0.8
-6 h 426 +1.2
-8 h 437 -0.2
-10 h 454 -1.8
-12 h 465 -1.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 89 1x10^4
9/ 7 166 2x10^4
9/ 6 210 1x10^4
9/ 5 108 4x10^4
9/ 4 0 4x10^4
9/ 3 1 3x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2017/ 9/ 2 07:24 太陽風の速度は650km/秒へ高まっています。
2017/ 9/ 3 12:35 高速太陽風は速度が下がり始めています。2674黒点群が大きな姿を見せています。
2017/ 9/ 4 13:20 2673黒点群が大きく発達しています。
2017/ 9/ 5 13:11 2673群でMクラスのフレアが続いています。CMEも発生しています。
2017/ 9/ 6 12:57 2673黒点群のフレア活動が続いています。今夜以降、太陽風の乱れが到来しそうです。
最新のニュース

2017/ 9/ 7 10:06 更新
X2.2、X9.3の大規模フレアが発生しました。X9のフレアは11年ぶりです。

担当 篠原

昨日の夕方、6日18時(世界時6日9時)に、
太陽の南西(右下)の2673黒点群で、
X2.2の大規模フレアが発生しました。

Xクラスのフレアの発生は、
2015年5月5日のX2.7以来、2年4か月ぶりのことで、
このフレアだけでも驚いたのですが、
直後の6日21時(世界時6日12時)になると、
更に激しいX9.3の大規模フレアが発生したのです。

X9に達するフレアは、
2006年12月5日のX9.0以来で、11年ぶりのことです。
2006年は、まだ前の活動周期である第23期の後半です。
従って、今回のフレアは現在の第24期最大規模のフレアになります。
(これまでの最大は、2011年8月9日のX6.9でした)

X2.2、X9.3フレアの様子を、
SDO衛星AIA131、193の動画で紹介します。
AIA131では爆発の激しさが強調されて見え、
AIA193はフレアの後のプロミネンスの様子が綺麗に見えて、
組み合わせると、動画としては良いバランスに感じます。


また、X9.3フレアに伴って、
CME(太陽ガスの放出現象)も飛び出しています。
SOHO衛星LAACOC2、C3の動画を掲載します。
2673黒点群は、既に太陽の西側に半分ほど進んでいるため、
CMEの噴出の中心は、太陽の右側に偏っています。

それでも、ガスは太陽全体を囲むように広がっていて、
噴出は地球の方向にも向かっているようです。
フレアの激しさから考えて、
地球まで2日くらいかかると考えると、
太陽風の乱れの到来は、明日、8日の夜前後となりそうです。

現在の太陽風には、既にひとつ前のCMEの乱れが始まっています。
次の乱れがいつやって来るか、注目してください。

X9.3の後も、2673群は、M2.5、M1.4、M1.2と、
中規模フレアを起こしています。
この後の活動はどうなるでしょうか。


今回のフレアにより、太陽放射線は再び100に達しています。
ただし、よりエネルギーの高い粒子の変化を示す、
緑色線(100MeV以上)や青色線(50MeV以上)は、
X9フレアに関係して急な増加を示しています。


太陽風も乱れが始まっています。
今朝、7日8時(世界時6日23時)に、
太陽風の速度は420km/秒から600km/秒へ、
磁場強度は、3nTから15nTへ急に強まる変化が到来しています。
5日の朝に発生したM5.5のフレアに伴って発生した
CMEによる乱れです。

注目の太陽風磁場の南北成分は、
最初は北向きに強まりました。
10nTを超えるくらいに強まっているのですが、
北向きでは磁気圏への影響は小さく、
今のところAE指数は特に変化は見られません。

CMEによる磁場の乱れでは、
時間とともに方向が大きく切り替わる傾向があります。
今後、南北成分が大きく南向きに変化した場合は、
太陽風の速度も高まっているため、
磁気圏の乱れも一気に激しくなるでしょう。
この後の太陽風の変化に注目してください。

また、明日の夜くらいには、
X9フレアに伴うCMEの乱れが到来する可能性があります。
明日の午後以降は、次の変化に注目してください。




X2.2、X9.3の大規模フレアの様子。SDO衛星AIA131、AIA193。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


X9.3のフレアに伴って発生したCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


2673黒点群の拡大写真。SDO衛星。
(c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース


世界時9月6日のAE指数(速報値)。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr

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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。