宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/11/30 13:38 更新 Mクラスのフレアが2回発生しました。Mクラスは4か月ぶりです。 担当 篠原 昨日の2614黒点群に続いて、 東端近くに2615黒点群が発生しました。 この黒点群はなかなか活動的で、 昨日の午後、29日16時(世界時29日7時)に、 C7.5とやや大きいCクラスフレアを起こすと、 その後、30日2時半(世界時29日17時半)にM1.0、 30日8時半(世界時29日23時半)にM1.2と、 Mクラスの中規模フレアを2回起こし、 その後も、C6.0、C3.1を起こしています。 活発なフレアの様子を、SDO衛星AIA131の動画で紹介します。 Mクラスのフレアが発生したのは、 8月7日のM1.3以来で(記事)、およそ4か月ぶりです。 2016年のフレアは、ここまで、Xクラスは発生せず、 Mクラスも今日のフレアを加えて16回だけです。 2月に4回、7月に7回と短い期間に集中していて、 全体としては、珍しい現象になってしまった印象です。 2615群は、 発達を続けて、更に大きいフレアを起こすのか、 今日のフレアが今年最後のMクラスになってしまうのか、 今後の活動に注目してください。 太陽風は、今日に入る頃に400km/秒へ速度が下がり、 平均的な風に戻りました。 磁場強度も、4〜5nTと平均的な値に戻っています。 SDO衛星AIA193では、コロナホールは特に見られず、 太陽風はしばらく穏やかな風になりそうです。 磁気圏もだいぶ穏やかになっていて、 AE指数は300nTの小規模の変化が 2回発生した程度です。 放射線帯の高エネルギー電子は、 10,000を超えて高まった状態が続いています。 太陽風が落ち着いたため、ゆっくりと減少しています。 活発にフレアを起こしている2615黒点群。SDO衛星AIA131。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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