宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by KNCT  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:38)
今日、M1.2の中規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/30 11:16 C3.1
10:58 C2.2
10:15 C6.0
08:28 M1.2
07:57 C1.9
02:12 M1.0
11/29 20:57 C2.6
16:03 C7.5
11/28 16:55 C1.4

黒点 11/30 (NOAA)
磁場 フレア
2612 4 β ---
2614 7 β ---
2615 2 β M1

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:25 399 +0.3
-2 h 408 -0.5
-4 h 406 -0.6
-6 h 404 -0.4
-8 h 410 -1.8
-10 h 405 -1.2
-12 h 405 +0.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:30 0 -/ -
-2 h 0 -/ -
-4 h 0 -/ -
-6 h 0 -/ -
-8 h 0 -/ -
-10 h 0 -/ -
-12 h 0 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^4
11/30 0.4 4x10^4
11/29 0.4 6x10^4
11/28 0.4 5x10^4
11/27 0.4 6x10^4
11/26 0.4 3x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
地上磁場 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...
Alaska (SALMON)
Canada (CSA)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2016/11/25 14:07 太陽風の速度は700km/秒に高まり、磁気圏の活動も強まっています。
2016/11/26 11:54 600km/秒台後半の高速太陽風が続いています。磁気圏も活動的です。
2016/11/27 13:05 太陽風は650km/秒の高速風が続いています。磁気圏の活動は次第に弱まっています。
2016/11/28 14:10 太陽風の速度は520km/秒に下がり、高速風は終わりに近づいているようです。
2016/11/29 13:47 高速太陽風は終わりに近づいています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。
最新のニュース

2016/11/30 13:38 更新
Mクラスのフレアが2回発生しました。Mクラスは4か月ぶりです。

担当 篠原

昨日の2614黒点群に続いて、
東端近くに2615黒点群が発生しました。

この黒点群はなかなか活動的で、
昨日の午後、29日16時(世界時29日7時)に、
C7.5とやや大きいCクラスフレアを起こすと、
その後、30日2時半(世界時29日17時半)にM1.0、
30日8時半(世界時29日23時半)にM1.2と、
Mクラスの中規模フレアを2回起こし、
その後も、C6.0、C3.1を起こしています。

活発なフレアの様子を、SDO衛星AIA131の動画で紹介します。
Mクラスのフレアが発生したのは、
8月7日のM1.3以来で(記事)、およそ4か月ぶりです。

2016年のフレアは、ここまで、Xクラスは発生せず、
Mクラスも今日のフレアを加えて16回だけです。
2月に4回、7月に7回と短い期間に集中していて、
全体としては、珍しい現象になってしまった印象です。

2615群は、
発達を続けて、更に大きいフレアを起こすのか、
今日のフレアが今年最後のMクラスになってしまうのか、
今後の活動に注目してください。


太陽風は、今日に入る頃に400km/秒へ速度が下がり、
平均的な風に戻りました。
磁場強度も、4〜5nTと平均的な値に戻っています。

SDO衛星AIA193では、コロナホールは特に見られず、
太陽風はしばらく穏やかな風になりそうです。

磁気圏もだいぶ穏やかになっていて、
AE指数は300nTの小規模の変化が
2回発生した程度です。


放射線帯の高エネルギー電子は、
10,000を超えて高まった状態が続いています。
太陽風が落ち着いたため、ゆっくりと減少しています。




活発にフレアを起こしている2615黒点群。SDO衛星AIA131。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。