宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/11/25 14:07 更新 太陽風の速度は700km/秒に高まり、磁気圏の活動も強まっています。 担当 篠原 太陽風の速度は再び高まり、高速風に戻っています。 昨日のニュースの後、24日14時(世界時24日5時)に、 太陽風の速度は、400km/秒から500km/秒に高まりました。 そのまま、今朝まで500km/秒付近を推移していましたが、 25日10時半(世界時25日1時半)に、 700km/秒へ更に速度が高まっています。 太陽風の磁場強度は、昨日の昼以降、10nTに強まって、 そのまま現在まで続いています。 27日周期の図の前周期の、 10月28日以降に続く高速風領域の回帰だと思われます。 SDO衛星AIA193の太陽写真では、 コロナホールは全体が西半球に進んでいます。 現在は、高速風のピークに差しかかっているのではないでしょうか。 太陽風磁場の南北成分は、 5nT程度に振幅が強まった状態で、南北に変化しています。 速度の高まりもあって、磁気圏の活動は一気に強まり、 AE指数は、1800nTに達する激しい変化と、 その前後に、500〜800nTの中規模の変化が連続して発生しています。 この中の、世界時24日10〜13時のオーロラの様子を、 アラスカの全天カメラの動画で紹介します。 27日前の前周期は、ここから更に4日程度高速風が続きました。 今回は、コロナホールの広がりが小さくなっていて、 高速風の終わりも早まる可能性があります。 引き続き注目して下さい。 太陽は、東側に2612黒点群が見えていますが、 X線グラフに目立った変化はなく、穏やかな状態が続いています。 アラスカ、フェアバンクス近くのPoker Flatで、世界時24日10〜13時に撮影されたオーロラ。 (c) 情報通信研究機構、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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