宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/11/29 13:47 更新 高速太陽風は終わりに近づいています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 ニュージーランド・ダニーデンの中村太一さんより、 今回の高速太陽風の速度が700km/秒に達した頃、 先週の金曜日の夜に撮影されたオーロラの写真をいただきました。 夏を迎えている南半球のダニーデンは、 南緯46度近くにあるため(日本だと稚内くらいです)、 夜がずいぶん短くなっているようです。 その短い時間に、オーロラの光が2回強くなるのが観測できたとのことです。 中村さんによると、 1枚目の写真は、一部に夕日の影響も残っているそうです。 ただし、天の川も写っていて、あくまで天体写真レベルでの影響です。 2枚の写真の頃、太陽風の速度は700km/秒に高まり、 AE指数は1000nTに達する活発な変化をしていました。 しかし、太陽風磁場の南北成分は、あまり大きく振れなかったので、 速度はかなり高まったものの、 AE指数の変化はほどほどだったように思います。 中村さんもこのことを指して、 オーロラは予想よりは小さかったと感じたそうです。 とても参考になる貴重な写真を、どうもありがとうございます。 現在の太陽風は、 昨夜にかけて、速度が一旦450km/秒まで下がりましたが、 今朝になると盛り返して、再び500km/秒に近づいています。 しかし、これ以上高まることはなく、一時的な変化だと思います。 太陽風の磁場強度も、3nTくらいへ下がっていて、 高速風領域の終わりは近そうです。 AE指数は、800nTに達する中規模の変化もありますが、 全体としては、変化は小さくなっています。 太陽風が落ち着いてくると、 磁気圏もさらに穏やかになっていくでしょう。 太陽は、東側に2614黒点群が発生しています。 また、西の端(右端)で、C1.4の小さいフレアが発生しています。 小さいとは言っても、Cクラスに達するフレアは、 10月17日のC4.2以来で、40日ぶりの発生です。 放射線帯の高エネルギー電子は、 10,000を超えて高まった状態が続いています。 ニュージーランド南島ダニーデンで、現地25日23時12分(世界時25日10時12分)に撮影されたオーロラ。 (c) 中村太一氏 ニュージーランド南島ダニーデンで、現地26日1時25分(世界時25日12時25分)に撮影されたオーロラ。 (c) 中村太一氏 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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