宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:22)
今日、C5.2の小規模フレアが発生しました。
また、M1.4の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/ 9 10:00 C3.7
08:39 C5.2
6/ 8 --- ---
6/ 7 16:03 C1.8
15:07 C3.0
07:00 C3.4
04:24 M1.4

黒点  6/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
2077 3 β ---
2079 6 β ---
2080 26 βγδ M1
2082 14 β ---
2084 3 β ---
2085 32 βγ C2

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:18 576 +0.5
-2 h 587 +1.1
-4 h 607 +0.6
-6 h 584 +1.2
-8 h 594 +1.9
-10 h 547 +3.4
-12 h 531 +5.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -22 -/ -
-2 h -25 -/ -
-4 h -26 -/ -
-6 h -29 -/ -
-8 h -28 -/ -
-10 h -32 -/ -
-12 h -25 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 1x10^0
6/ 9 0.3 4x10^0
6/ 8 0.3 1x10^1
6/ 7 0.5 1x10^1
6/ 6 0.4 1x10^1
6/ 5 0.4 8x10^0

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
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衛星電子 (GOES)
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沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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シベリア磁場 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2014/ 6/ 4 11:11 太陽風は低速です。M1のフレアが発生しました。5月の黒点数は75でした。
2014/ 6/ 5 13:39 太陽でフィラメント噴出が発生しています。太陽風は低速です。
2014/ 6/ 6 14:11 太陽風は低速ですが、磁場の南向きでオーロラが少し強まっています。
2014/ 6/ 7 13:47 太陽で黒点の発達が目立っています。太陽風は低速です。
2014/ 6/ 8 14:25 太陽風の乱れが到来して、磁気圏の活動が高まっています。
最新のニュース

2014/ 6/ 9 12:22 更新
太陽風は600km/秒の高速風になっています。アメリカ・ノースダコタのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

アメリカ合衆国ノースダコタ州
グランドフォークスの大関翔輝さんより、
現地8日3〜4時に撮影されたオーロラの写真をいただきました。

ノースダコタ州は、アメリカ中北部のカナダに接するところで、
オーロラ帯よりも南に離れた地域です。
撮影は、太陽風の磁場が大きく南向きに振れて(-15nT)、
磁気圏の活動が激しくなったすぐ後の時間帯です。

AE指数のグラフを見ると、世界時8日6時頃に、
1800nTに達する激しい変化を記録しています。
大関さんの写真は、この変動に続くオーロラの活動を捉えています。

大関さんからは、2月21日にもオーロラの写真を
送っていただいているのですが、
その時と同じく、磁気圏の活動が激しくなって、
オーロラの輝く領域が低緯度側に大きく広がっていたのでしょう。

参考までに、前回、2月のオーロラの時は、
太陽風の磁場南北成分は -15nT、速度は470km/秒でした。
そして、今回の太陽風は、磁場の南北成分は-15nT、
速度は500km/秒と、同じような値を記録しています。

写真の背景の星空に目を向けると、
1枚目の写真は上端にカシオペヤ座、
2枚目の写真は真ん中に北斗七星が写っています。
アメリカの踏切もとても素敵です。
太陽風擾乱時の興味深い写真を、どうもありがとうございます。



昨日のニュース以降、
太陽風の速度は600km/秒に上がって、
完全に高速太陽風に変わっています。
一方、磁場強度は下がって、5nTと平均的な値に戻っています。

磁場の南北成分は、比較的北寄りに振れているようです。
このため、磁気圏の活動は一段落していて、
AE指数の変化は、
前半に1000nTを超える激しい変化が見られますが、
中盤以降は小さい変化に留まっています。

SDO衛星AIA193では、南半球側のコロナホールは、
次第に遠ざかっています。
今回の太陽風の乱れは、
この領域の影響だったのではないでしょうか。


太陽では、2080、2085黒点群が目立っていますが、
フレアの活動は特に高まってはいません。
2080群でC1.4の小さいフレアが発生した程度です。

この2つの黒点群の2日間の様子を、
SDO衛星の可視光写真による動画でご覧下さい。
よく似た大きさ、形の2つの黒点群が、
上下に並んで細かい変化をしながら右へ進んでいきます。

このまま静かに進んでいくのか、急に活動を強めるのか、
引き続き注目して下さい。




大関翔輝氏により、アメリカ合衆国ノースダコタ州グランドフォークスで現地8日早朝に撮影されたオーロラ
(c) 大関翔輝氏


大関翔輝氏により、アメリカ合衆国ノースダコタ州グランドフォークスで現地8日早朝に撮影されたオーロラ
(c) 大関翔輝氏


2080、2085黒点群の2日間の変化。SDO衛星の可視光写真。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。