宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/12/ 1 13:20 更新 太陽風の速度は500km/秒に高まっています。 担当 篠原 今朝、1日4時(世界時30日19時)頃から 太陽風の速度は上昇を始め、 先ほど、1日12時(世界時1日3時)頃に500km/秒に達し、 高速風になりました。 3日前の28日頃に太陽の北半球側に見えていた 細長いコロナホールの影響がやって来たのではないでしょうか。 27日周期の図の前周期のグラフでは、 11月2日に速度の高まりが到来していたのですが、 今回は2日ほど遅れての始まりとなりました。 太陽風の磁場強度も、初めは15nTまで高まり、 現在は7〜8nTとやや強まった状態で推移しています。 南北成分の変化は南寄りで、 速度が高まり始めた頃に -10nTを超える強い南向きの変化も発生しています。 この影響で磁気圏の活動が強まり、 AE指数は800nT程度の中規模の変化が発生しています。 太陽風のグラフの最後では、 磁場の南北成分は、0nT付近に下がっています。 今後も南寄りの傾向が続けば、 速度が高まっているので 磁気圏の活動も高まった状態が続くでしょう。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真では、 太陽の中心部の南側にコロナホールが見えています。 明後日くらいからこの領域の影響が始まりそうです。 太陽風の高まりはこのまま続くことになるかもしれません。 太陽は、昨日現れていた黒点に、 2902群、2903群と番号が付けられています。 X線グラフの強度は次第に下がり、 変化も見られなくなっていて,太陽は穏やかです。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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