宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/11/30 14:08 更新 太陽風は低速になっています。フィラメント噴出が発生しています。 担当 篠原 太陽風の速度は400km/秒からゆっくりと低下して、 340km/秒と低速の状態です。 磁場強度も、4nTから2nTへ下がっています。 磁場の南北成分は、太陽風のグラフの前半は弱い南寄りで、 AE指数では200nTの小規模の変化が見られています。 後半になると磁場は0nT付近に下がり、速度の低下も重なって、 AE指数は変化が見られなくなっています。 SDO衛星AIA193では、 南半球のコロナホールが太陽の中心線に達しています。 真正面に来たためか、広がりも大きく見えています。 3日後くらいから太陽風の速度が高まる可能性があります。 コロナホールは左上に向かって延びています。 速度の高まりは、しばらく続くかもしれません。 太陽では、昨夕、29日16時(世界時29日7時)頃に、 中心部の南側でフィラメント噴出が発生しています。 SDO衛星AIA304による動画を掲載します。 黒いコロナの筋が下に向かって飛び出しています。 この噴出によるCME(コロナ質量放出)が、 SOHO衛星LASCO C2で撮影されています。 動画では、淡いガスが太陽の下に向かって広がっています。 太陽風の乱れは地球の方向にも向かっている可能性があります。 コロナホールの高速風と重なる形で、 3日後くらいに磁場の強まりがやって来るかもしれません。 また、太陽の中心部の北側と、 南東部(左下)に新しい黒点が現れています。 X線グラフの高まりは特になく、 変化は昨日よりも少なくなっています。 太陽の中心部の南側で発生したフィラメント噴出。SDO衛星AIA304。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) CMEが太陽の下に向かって広がっています。SOHO衛星LASCO C2。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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