宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/11/26 13:20 更新 太陽風は低速になっています。磁気圏も穏やかです。 担当 篠原 今朝、26日9時(世界時26日0時)頃、 太陽の北東側(左上)でフィラメント噴出が発生しました。 SDO衛星AIA304による動画を掲載します。 この噴出により、 CME(コロナ質量放出)が発生している可能性があります。 この後のSOHO衛星の画像などに注目してください。 太陽の端に近い場所で発生しているので、 地球への影響は弱くなりそうです。 太陽は、中心部の南側に2898黒点群と、 南西の端近く(右下)に黒点が現れています。 X線グラフに変化はほとんどなく、活動は穏やかです。 太陽風は、昨夜遅くまでは450km/秒の状態が続いていましたが、 その後下がり始め、現在は370km/秒と低速の状態になっています。 磁場強度も、2〜3nTと弱くなっています。 磁気圏は静穏で、AE指数は小さい変化が見られる程度です。 SDO衛星AIA193では、 南西(右下)と北東(左上)に小さいコロナホールが見えています。 南西の領域の影響は、これからやって来るでしょうか。 27日周期の図を見ると、 前周期の太陽風は、10月31日以降速度や磁場の変化が目立っています。 このうち、10月31日と11月4日の変化は、 CMEに関係するので周期性はありません。 間に挟まれた11月2日の変化は、 太陽の北側に見えていたコロナホールと関係していた可能性があり、 3日後くらいにこの変化の回帰が見られるかもしれません。 太陽風がどの様な推移になるのか、注目してください。 太陽の北東側で発生したフィラメント噴出。SDO衛星AIA304。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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