宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/11/28 13:23 更新 太陽風の小規模の乱れが到来しています。太陽風はやや低速です。 担当 篠原 今朝、28日7時(世界時27日22時)に、 太陽風の急な強まりがDSCOVR衛星で観測されています。 速度は300km/秒から380km/秒と、 低速からやや低速に高まったくらいですが、 磁場強度は、5nTから15nTと比較的大きい変化になっています。 25日のニュースでお知らせした、 24日に発生したフィラメント噴出による乱れだと思われます。 発生から3日半ほどで地球へ到来しています。 強まりが到来して3時間後くらいに、 磁場の南北成分が -15nTと大きく南向きに変化しています。 この影響で磁気圏の活動が一時的に高まりそうですが、 AE指数は今のところ小さい変化に留まっています。 その後は磁場は北向きに切り替わっていて、 磁気圏の乱れは、発生しても短い時間で終わりそうです。 SDO衛星AIA193は、中心部の北側に縦に程長いコロナホールが、 東側の南半球に横に細長いコロナホールがそれぞれ見えています。 広がりが小さいので、地球への影響はどうなるでしょうか。 太陽は、2900黒点群が2898群よりも大きくなっています。 また、北東の端(左上)に新しい黒点が現れています。 X線グラフは、Bクラスの小さい変化が見られるだけで、 落ち着いた状態です。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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