宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/11/ 4 13:49 更新 今朝、太陽風の乱れが到来し、磁気圏の活動も強まっています。 担当 篠原 今朝、4日4時半(世界時3日19時半)に、 太陽風の乱れがDSCOVR衛星で観測されました。 太陽風の速度は、 それまでも500km/秒と高速の状態だったのですが、 乱れの到来後は750km/秒に高まっています。 (DSCOVR衛星のグラフでは、速度データの欠測が目立つので、 ACE衛星のグラフも掲載します) 磁場強度は、3nTとやや弱い状態から、 20nTへ強まっています。 太陽風磁場の南北成分は、 乱れの初めの頃に-10nTを超える南向きの変化が発生しました。 速度の高まりもあり、磁気圏の活動は強まって、 AE指数では2000nTに達する激しい変化が発生しています。 その後も、AE指数は1000nT前後の 活発な変化が続いています。 今回の太陽風の乱れは、 M1.7フレアから2日弱で到着しました。 元々の太陽風が高速の状態だったことも 影響しているのではないでしょうか。 到来から10時間ほど経った現在の太陽風は、 速度は700km/秒、磁場強度は16nTと強まった状態が続いています。 引き続き、磁気圏活動の高まりとともに注目してください。 太陽では、2887黒点群が南西の端に沈みました。 沈むところでC5.2の小規模フレアを起こしています。 残っている2891、2893群は、穏やかな状態ですが、 南東の端から新しい領域が近づいている様です。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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