宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/11/ 3 14:11 更新 高速の太陽風が続いています。CMEによる太陽風の乱れが近付いています。 担当 篠原 昨日のM1.7フレアについて、 今日はSDO衛星AIA171による動画を掲載します。 このカメラでは、 フレアの後のループ状のプロミネンスがきれいに見えます。 昨日の動画は発生直後で終わってしまいましたが、 今回はたっぷり24時間分です。 SOHO衛星では、 このフレアに伴って発生したCMEが撮影されています。 LASCO C2、C3の動画を見ると、 太陽の上半分に少し偏りながら、 全体を囲むようにガスが広がっています。 このため、太陽風の乱れは地球の方向にも飛び出しています。 NOAA/SWPCの予報によると、 明日の朝、4日6時(世界時3日21時)くらいに 地球に到来する可能性があるとのことです。 2日かからないとすると、速度もだいぶ高まりそうです。 どのタイミングで乱れがやって来るか、注目してください。 Mフレア以降の太陽は穏やかで、 小さいフレアが起きている程度です。 2887黒点群は、西の端に沈みかけています。 太陽風は、昨夜には600km/秒まで速度が高まっています。 今日に入るとゆっくりと下がって、 現在は530km/秒ですが、依然、高速の状態が続いています。 磁場強度は、5nTから4nTへ少し下がっています。 磁場の南北成分は、グラフの前半は南北に変化が見られ、 速度が高まっていることもあって、磁気圏の活動は強まり、 AE指数では最大1400nTの大きな変化も発生しています。 グラフの後半からは、 0nT付近で小さく変化する様に傾向が変わっています。 AE指数も同様に、最後は変化が見られなくなっています。 太陽風の高まりは後半に入っている様ですが、 この後は、CMEによる乱れの到来に注目してください。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 太陽全体を囲むようにCMEが飛び出しています。 SOHO衛星LASCO C2、C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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