宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:53)
昨日、X1.0の大規模フレアが、一昨日もM2.2の中規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/30 --- ---
10/29 22:19 C2.5
14:45 C5.9
11:07 M1.5
04:26 C3.2
03:07 C3.2
02:35 C4.7
00:20 X1.0
10/28 22:47 C3.8
22:15 C3.3
21:11 C2.2
19:21 M2.2
16:36 M1.4
06:52 C1.6
05:46 C2.1
03:48 C2.1
01:23 C2.1

黒点 10/30 (NOAA)
磁場 フレア
2886 1 α ---
2887 22 βγ X1
2889 3 β ---
2891 16 β M2

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:45 313 -0.7
-2 h 317 +2.3
-4 h 330 +2.4
-6 h 316 -3.7
-8 h 297 -1.9
-10 h 299 -1.1
-12 h 296 -0.9

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
11:30 0 -/ -
-2 h 16 -/ -
-4 h 23 -/ -
-6 h 24 -/ -
-8 h 22 -/ -
-10 h 16 -/ -
-12 h 20 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 17 3x10^1
10/30 22 2x10^2
10/29 29 4x10^2
10/28 1 2x10^2
10/27 1 4x10^2
10/26 1 3x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2021/10/25 12:44 低速の太陽風が続いています。
2021/10/26 13:59 太陽の東端の向こう側でフレアが連続しています。
2021/10/27 13:25 太陽の北東端から黒点が現れました。M1.0の中規模フレアが発生しています。
2021/10/28 14:00 Cクラスフレアの発生が続いています。太陽風は低速に戻っています。
2021/10/29 11:23 X1.0の大規模フレアが発生しました。CMEの乱れが地球方向に飛び出しています。
最新のニュース

2021/10/30 11:53 更新
Xフレアによる太陽風の乱れが近づいています。太陽の活動はやや落ち着いています。

担当 篠原

NOAA/SWPCの太陽風予想のページを参照すると、
X1.0フレアに伴って発生した
CME(コロナ質量放出)による太陽風の乱れは、
今夜遅く、30日23時(世界時30日14時)頃に
地球に到来する可能性があるとのことです。

予報のグラフでは、太陽風の速度は800km/秒に高まっています。
同時に磁場が南向きに強まると、
磁気圏の活動は一気に強まります。
この通りの時間帯だと、
北米やヨーロッパのライブカメラでオーロラを眺めるには、
少し待つ必要がありそうです。
どのような乱れが到来するか、注目してください。

Xフレアの後、2887黒点群の活動度は下がってしまい、
C1.1、C2.5と、小さめの小規模フレアの発生に留まっています。

一方、北東(左上)の2891群の活動がやや強まっていて、
29日13時半(世界時29日2時半)にM1.5の中規模フレアと、
続いて、C4.8、C5.9、C2.5などの小規模フレアが発生しています。

それでも、X線グラフを見ると、
全体的にフレアによる変化は少なくなっています。
このまま静かになってしまうのか、
しばらく休んで再び活動が高まるのか、
引き続き注目してください。


太陽風は、速度が290km/秒に下がり、
今朝くらいから320km/秒へ少し上がるなどの変化が見られますが、
低速の穏やかな状態が続いています。

磁場強度は5nTと平均的な状態で、
南北成分は、グラフの中盤で少し南を向いたくらいで、
その他は北寄りが続いています。

磁気圏は静穏で、
AE指数は小さい変化が短時間発生した程度です。

この後のCMEによる乱れの到来に注目してください。

GOES衛星による太陽放射線のグラフは、
ゆっくりと減少しています。



NOAAの太陽風予報では、X1.0フレアのCMEによる乱れは30日23時(世界時30日14時)頃に到来する可能性があります。
(c) NOAA/SWPC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr


GOES衛星の太陽放射線データ
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。