宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by NIT, Kagoshima College |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2021/10/30 11:53 更新 Xフレアによる太陽風の乱れが近づいています。太陽の活動はやや落ち着いています。 担当 篠原 NOAA/SWPCの太陽風予想のページを参照すると、 X1.0フレアに伴って発生した CME(コロナ質量放出)による太陽風の乱れは、 今夜遅く、30日23時(世界時30日14時)頃に 地球に到来する可能性があるとのことです。 予報のグラフでは、太陽風の速度は800km/秒に高まっています。 同時に磁場が南向きに強まると、 磁気圏の活動は一気に強まります。 この通りの時間帯だと、 北米やヨーロッパのライブカメラでオーロラを眺めるには、 少し待つ必要がありそうです。 どのような乱れが到来するか、注目してください。 Xフレアの後、2887黒点群の活動度は下がってしまい、 C1.1、C2.5と、小さめの小規模フレアの発生に留まっています。 一方、北東(左上)の2891群の活動がやや強まっていて、 29日13時半(世界時29日2時半)にM1.5の中規模フレアと、 続いて、C4.8、C5.9、C2.5などの小規模フレアが発生しています。 それでも、X線グラフを見ると、 全体的にフレアによる変化は少なくなっています。 このまま静かになってしまうのか、 しばらく休んで再び活動が高まるのか、 引き続き注目してください。 太陽風は、速度が290km/秒に下がり、 今朝くらいから320km/秒へ少し上がるなどの変化が見られますが、 低速の穏やかな状態が続いています。 磁場強度は5nTと平均的な状態で、 南北成分は、グラフの中盤で少し南を向いたくらいで、 その他は北寄りが続いています。 磁気圏は静穏で、 AE指数は小さい変化が短時間発生した程度です。 この後のCMEによる乱れの到来に注目してください。 GOES衛星による太陽放射線のグラフは、 ゆっくりと減少しています。 (c) NOAA/SWPC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽放射線データ (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |