宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/11/ 2 14:04 更新 M1.7の中規模フレアが発生しました。太陽風の速度は550km/秒に高まっています。 担当 篠原 太陽の中心部の2891黒点群で、 2日10時半(世界時2日1時半)に、 M1.7の中規模フレアが発生しました。 まだ変化の途中ですが、 SDO衛星AIA131、193による動画を掲載します。 フレアの様子から、 CME(コロナ質量放出)も発生している可能性があります。 その場合、中心近くで発生しているので、 飛び出したガスは地球にも向かっていると思われます。 発生から3〜4日程度かかると考えると、 5日か6日頃に太陽風の乱れが到来する可能性があります。 磁場の南向きの強まりが発生すると、 オーロラの活動が強まることが考えられます。 注目してください。 2891群では、 この前にもC2.1、C4.5の小規模フレアが発生しています。 また、南西(右下)の2887黒点群では、 昨日朝のM1.5フレアに続いて、 今朝、2日6時(1日21時)にC4.0の小規模フレアを起こしています。 どちらもCMEが南西(右下)に飛び出していて、 地球に対しては斜め方向ですが、影響が見られるかもしれません。 太陽風は、今日未明から磁場の強まりと速度の上昇が発生し、 磁場は、4nTから15nTに強まって,現在は5nTへ下がっています。 速度は、350km/秒からゆっくりと高まって、 現在は550km/秒と高速の状態に変わっています。 磁場の南北成分は、 速度が高まった頃から南寄りになっています。 このため、AE指数は500nT程度の変化が見られる様になっています。 この後もやや活動的な状態が続くかもしれません。 この高速風は、SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真で、 北極から縦に伸びていたコロナホールの影響かもしれません。 速度の高まりがどのくらい続くか、注目してください。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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