宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/11/ 1 13:15 更新 太陽風の乱れが到来しましたが、変化は小規模でした。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 昨夕、31日18時(世界時31日9時)過ぎに、 太陽風の乱れがDSCOVR衛星で観測されました。 フレアの発生から2日と18時間での到来です。 変化の規模は予想したよりも小さく、 磁場強度は4nTから10nTへ、密度は5から13個/立方センチへ、 速度は380km/秒から410km/秒へ強まったくらいで、 その後なだらかに450km/秒へ上がっていきました。 磁場の南北成分は、 乱れの最初の頃に -10nTの変化が見られましたが、 以降は、-3nT前後くらいで、 速度の変化も小幅だったため、 磁気圏の乱れはあまり強まりませんでした。 AE指数を見ると、初めに1000nTの大きな変化が発生していますが、 以降は、小中規模の変化が続いている程度です。 この初めのオーロラの強まりの頃、 世界時31日13時38分に ニュージーランド南島クィーンズタウンで 撮影されたオーロラの写真を 米戸 実さんよりいただきました。 写真から調べると、高度50度くらいまで赤くなっていたそうです。 データでは数字の大小で比べてしまいますが、 現地で見えるオーロラの素晴らしさは これだけでは測れないなと感じます。 湖まで真っ赤に染まっています。 素晴らしい写真をありがとうございます。 現在の太陽風は、速度は400km/秒、磁場強度は6nTと, どちらも平均的な状態に戻っています。 磁場の南北成分は、南寄りの傾向が続いているので、 磁気圏の弱い活動はこの後も続くかもしれません。 SDO衛星AIA193では、 太陽の中心部にコロナホールは見られず、 今回の乱れが落ち着くと、 太陽風は低速の状態がしばらく続きそうです。 太陽は、今朝、1日10時(世界時1日1時)に、 南西(右下)の2887黒点群でM1.5の中規模フレアが発生しています。 CME(コロナ質量放出)も発生している様です。 また、中心部の2891黒点群で、 31日16時(世界時31日7時)にC2.9の小規模フレアが発生しています。 ニュージーランド南島クィーンズタウンで、世界時31日13時38分に撮影されたオーロラ。 (c) 米戸 実氏 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース GOES衛星の太陽放射線データ (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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