宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 9/19 11:01 更新 太陽の南東から新しい黒点が現れています。太陽風は平均的な状態です。 担当 篠原 太陽の南東の端(左下)から、新しい黒点が現れています。 出現に先立って、昨夕、18日17時半(世界時18日8時半)に、 C2.6の小規模フレアを起こしています。 昨日紹介したフレアと同様、 このフレアも向こう側で発生しているので、 本当の規模はこれよりも大きかった可能性があります。 そして、こちら側に現れてすぐ、 19日10時(世界時19日1時)には、 C1.6の小規模フレアを起こしています。 今後は領域が直接見えるので、 小さいフレアも含めて、活動の様子が詳しく分かる様になります。 一方、太陽の向こう側で活動が発生している様です。 SOHO衛星LASCO C2、C3の動画を掲載します。 これを見ると、18日12時(世界時18日3時)に、 太陽の右上を中心に広く CME(コロナ質量放出)が飛び出しています。 SDO衛星AIA193を見ると、 この時刻に太陽のこちら側には対応する変化はなく、 太陽の上の端の向こう側のコロナに、 小さい動きが発生してるのが見えます。 北半球の向こう側でフレアが発生した様です。 また、18日23時(世界時18日14時)には、 太陽の右下に向かってCMEが噴出しています。 これも、太陽のこちら側では対応する変化は見られず、 向こう側の現象の様です。 CMEの様子から、フィラメント噴出ではないかと思います。 太陽のこちら側は穏やかでしたが、 太陽全体としては活動が続いているということかもしれません。 太陽風は、昨日の午後に磁場強度は10nTを割り、 その後もゆっくりと下がって、 現在は4nTと平均的な状態に戻っています。 速度は、380〜400km/秒と平均的な状態です。 磁場の南北成分は、グラフの最初に南寄りの時間帯がありますが、 以降は北寄りになっています。 このため、AE指数のグラフも 初めの頃に1000nTの大きな変化が発生していますが、 以降は変化がなくなって、磁気圏は静かになっています。 SDO衛星AIA193では、 太陽の南東(左下)に縦に薄暗くコロナホールが伸びています。 明日くらいに先頭(右端)が太陽の中心線に達して、 その3日後くらいから太陽風が強まるかもしれません。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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