宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 9/14 12:31 更新 プロミネンスの噴出が続いています。太陽風はやや高速になっています。 担当 篠原 昨日のニュースの頃から夕方にかけて、 太陽の中心部の北西寄り(右上)で、 プロミネンスの噴出が発生しました。 GOES衛星SUVI 304の動画を掲載します。 太陽の明るい部分と重なっているため分かりにくいですが、 コロナの暗い筋がゆっくりと持ち上がり、 太陽の外側に向かって飛び出しています。 この噴出により、CME(コロナ質量放出)も発生しています。 SOHO衛星LASCO C2、C3の動画を掲載します。 初めに昨日紹介したCMEが左上と右上に飛び出し、 しばらく後に右側に今日紹介しているCMEが飛び出しています。 この時、とても淡くて分かりにくいのですが、 太陽の右半分を囲むようにもガスが広がっている様です。 このため、CMEによる太陽風の乱れは、 地球の方向にも向かっている可能性があります。 到来まで4日程度と考えると、16日頃になるかもしれません。 その場合、磁場の強まりがやって来るのではないでしょうか。 太陽では、2868黒点群は西の端に近付き、 もうすぐ沈みます。 続いて2866群が沈むと、 太陽は無黒点になるかもしれません。 X線グラフは目立つ変化はなく、穏やかです。 太陽風は、昨夜にかけて速度の上昇が続き、 深夜に500km/秒に達しています。 その後は少し下がり、現在は470km/秒とやや高速の状態です。 10nT近くにやや強まっていた磁場強度は、 速度が高まった頃に一段下がり、 以降は5nTと平均的な状態が続いています。 27日周期の図の前周期の 8月15〜18日に見られた速度の高まりが 回帰しているのかもしれません。 磁場の南北成分は、グラフの中盤までは南向きに頻繁に変化し、 AE指数は、500nTくらいの小中規模の変化が発生しています。 今朝以降は、0nT付近と変化が小さくなり、 磁気圏も穏やかになっています。 (c) GOES (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SOHO衛星LASCO C2、C3による、昨日紹介したCME以降の様子。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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