宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 9/18 09:48 更新 太陽風磁場は更に強まっています。太陽の向こう側でフレアが発生しています。 担当 篠原 太陽風の磁場は、昨日のニュースの後も次第に強まって、 今朝以降、15nTに達しています。 南北成分は、今朝早くまでは南寄りの傾向が続き、 -10nTを超える変化も発生しています。 現在は北向きに切り替わっています。 太陽風の速度も小幅ですが上昇して、 400km/秒と平均的な速さに達しています。 ただし、グラフの最後で350km/秒と低速に戻っています。 磁場の強まりの影響で、磁気圏の活動も次第に高まり、 AE指数は、初めは500nTの変化ですが、 その後、700nT、1000nTと規模が大きくなっています。 現在は磁場が北向きに切り替わっているので、 今後もこの状態であれば、磁気圏は穏やかになるでしょう。 太陽風磁場の強まりも、この辺りがピークかもしれません。 この後は、次第に下がっていくのではないでしょうか。 SDO衛星AIA193では、 南東側(左下)にコロナホールが見えています。 次の太陽風の高まりは、この領域の影響になりそうです。 太陽では、昨日の昼、17日13時(世界時17日4時)に、 南東の端(左下)の向こう側でフレアが発生しました。 X線のグラフでは、 赤線(GOES-16)のデータよりC3.5と表示していますが、 ちょうどこの時間にGOES-16は欠測になっていて、 フレアの本当のピークを捉えていません。 橙色線(GOES-17)の変化では、C5.5に達している様です。 SDO衛星AIA131と304による動画を掲載します。 太陽の向こう側で爆発が発生し、 その上部がちらっと見えているのが分かります。 このため、フレアの本当の規模は C5.5よりも大きかった可能性があります。 活動領域は、もうすぐこちら側に現れそうです。 現在地球から見えている太陽面には、黒点はありません。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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