宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by NIT, Kagoshima College |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2021/ 8/27 13:19 更新 小規模フレアが発生し、CMEも噴出しています。太陽風の小さい乱れが到来しています。 担当 篠原 太陽の中心部の北側の2859黒点群で、 今日未明、27日3時(世界時26日18時)に C3.0の小規模フレアが発生しました。 SDO衛星AIA131、193による動画を掲載します。 茶色の写真のAIA193では、 フレアの場所から周囲に向かって コロナのガスが広がっていく様子も見えています。 SOHO衛星LASCO C2、C3では、 CME(コロナ質量放出)が観測されています。 太陽の左側を中心に、太陽を包む様にガスが広がっています。 発生地点が太陽の中心に近いので、 CMEは地球の方向にも飛び出していると考えられます。 発生から4日後くらいと考えると、 31日か9月1日頃に太陽風の乱れがやって来る可能性があります。 太陽では、南半球の2860黒点群でも、 C1.3、C3.9と小規模フレアが2回発生しています。 2860群は昨日よりも黒点が大きくなっています。 3枚目にSDO衛星による拡大写真を掲載します。 また、北東(左上)に現れていた黒点に、 2861群と番号が付けられています。 太陽風は、今朝、27日9時半(世界時27日0時半)に、 小幅ですが速度や密度の急な増加が発生しています。 速度は、360km/秒と低速になっていましたが、 410km/秒へ高まって平均的な速さに戻っています。 磁場強度も3nTから7nTへ少し強まっていますが、 こちらの変化はなだらかでした。 24日のニュースで紹介した、 23日のCMEによる乱れが到来した様です。 発生から到来まで3日半ほどかかっています。 太陽風磁場の南北成分は、北向きに強まっています。 このため磁気圏への影響は小さく、 AE指数のグラフの最後は、変化がほとんどありません。 明日は、24日のCMEの乱れが到来するかもしれません。 その後も今朝のCMEの到来と、しばらく変化が続きそうです。 2859黒点群で発生したC3.0の小規模フレア。SDO衛星AIA131、193。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) C3.0のフレアに伴って発生したCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) さらに大きくなった2860黒点群。SDO衛星。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |