宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 8/24 13:49 更新 フィラメント噴出によりCMEが発生しています。太陽風は低速です。 担当 篠原 昨日の朝に太陽の北半球側でフィラメント噴出が発生しました。 SDO衛星AIA304による動画を掲載します。 写真の中心部のもやっとしたガスが、 揺らぎながら見えなくなって行く様子が分かります。 この噴出によりCME(コロナ質量放出)が発生しています。 2枚目はSOHO衛星LASCO C2、C3による動画です。 噴出するガスが淡いため、とても見にくくなっていますが、 太陽全体を囲むようにガスが広がっています。 太陽を左斜めから観測しているSTEREO Ahead衛星では、 CMEが地球のある右側に向かって噴出する様子を 見ることができます。 3枚目はCOR2の動画です。 現時点では最初の頃の写真が欠けているため、 既にガスが飛び出した状態からの動画になっています。 太陽の中心付近で発生しているので、 磁場の乱れなどの太陽風の変化が 27〜28日頃に到来する可能性があります。 その場合、オーロラの活動が強まるなどの 変化が発生するかもしれません。 現在の太陽風は、 速度は300km/秒と低速の状態が続いています。 磁場強度は、5nTと平均的な状態です。 磁気圏は穏やかで、 AE指数は小さい変化が見られる程度です。 27日周期の図を見ると、 前周期の太陽風(7月28日)は、 磁場が強まって、速度が上昇を始めた頃です。 今回はこの後どの様に推移するでしょうか。 太陽は、南東(左下)と南西(右下)に、 小さい黒点が発生している様です。 X線グラフは特に変化はなく、穏やかです。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SOHO衛星LASCO C2、C3によるCMEの様子。淡いガスが太陽を囲むように広がっている。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) STEREO Ahead衛星COR2によるCME。地球のある右側に向かって飛び出している。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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