宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 8/ 3 14:05 更新 太陽風の磁場の強まりが到来して、磁気圏の活動を高めています。 担当 篠原 昨日の夕方から、 太陽風の磁場強度とプラズマの密度が上昇を始めました。 29日のニュースでお知らせした、 28日に発生したCME(コロナ質量放出)による乱れが 到来した様です。 CMEの発生から5日ほど経っていて、 少し遅めの到来になっています。 磁場強度は、3日3時(世界時2日18時)頃に 13nTまで強まりました。 その後は一段下がって、5〜8nTとやや強まった状態です。 南北成分は南向きに強まり、 最大で、-13nTの変化になっています。 速度は、380〜400km/秒と平均的な状態でした。 この変化の影響で、磁気圏の活動が高まり、 AE指数は、500〜1200nTの中〜大規模の変化が半日ほど続いています。 太陽風のグラフの最後では、プラズマの密度は下がり始め、 速度は350km/秒と低速になっています。 磁場強度はやや強まったままですが、 乱れは終わりに近付いている様です。 SDO衛星AIA193では、 太陽の北半球と南半球それぞれにコロナホールが見えています。 3〜4日後くらいから、これらの影響が始まるかもしれません。 太陽は、南半球の黒点に2850群と番号が付けられています。 また、SDO衛星AIA193の東端(左端)に、 明るく光る活動的な領域が現れています。 可視光の写真では、現在は白斑が見えるだけですが、 黒点も現れるでしょうか。 X線グラフは、特に変化はありません。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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