宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 7/20 12:38 更新 太陽の南東の端から活動的な領域が近づいています。太陽風の速度は少し高まっています。 担当 篠原 17日と18日のニュースで紹介した 太陽の向こう側で発生したCME(コロナ質量放出)について、 STEREO Ahead衛星による動画を紹介します。 1枚目は、世界時15日21時頃に発生したフレアとCMEの様子です。 EUVI 195とCOR2を繋げて動画にしています。 SOHO衛星で見えていた激しいガスの噴出を、 少し横向きから見ています。 この現象が地球側で発生していた場合、 どのような規模のフレアと太陽風の乱れになっていたでしょうか。 2枚目は、世界時17日5時頃のフレアとCMEです。 COR2の画像は枚数がまだ少なく、粗い動画になっています。 この動画では、EUVI 195(緑色の写真)で、 フレアの後にコロナのガスの乱れが 太陽の手前側に広がる様子が印象的です。 これらの活動を起こした領域が、 太陽のこちら側に近付いています。 今日のX線グラフでは、 グラフの最後にC1に達する時間幅の広いフレアが発生しています。 このフレアは、まだ太陽の南西の端(左下)の向こう側にある、 2つの動画のフレアを起こした領域によるものです。 今後の活動に注目して下さい。 現在の太陽は、 北東の端(左上)に現れた黒点に2846群と番号が付き、 南半球の高い緯度の2844群は見えなくなっています。 南東の端(左下)には白斑が見え始めていて、 この後、黒点も姿を現すかもしれません。 太陽風は、昨夜くらいから速度が上昇を始め、 現在は460km/秒と少し高まっています。 磁場強度は、昨夜以降、7nT前後と少し強まっています。 このまま更に速度は高まるのでしょうか。 SDO衛星AIA193では、 コロナホールは特に見られなかったのですが、 今後の速度の変化に注目して下さい。 磁場の南北成分は、比較的南寄りで推移しています。 磁気圏では小規模の活動が起きている様で、 AE指数は300nT程度の変化が数回発生しています。 今後速度が更に高まれば、 磁気圏活動の規模もより大きくなるでしょう。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) STEREO Ahead衛星による、世界時17日5時頃に発生したフレアとCME。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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