宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 7/ 6 13:56 更新 太陽風は低速ですが、磁場の強まりが到来しています。 担当 篠原 太陽の西に沈んだ2838黒点群では活動が続いている様で、 SDO衛星AIA193を見ていると、 太陽の西の端のコロナに動きが発生しています。 今朝、6日9時(世界時6日0時)には少し大きな活動が起きた様で、 X線グラフにはBクラスの変化が記録され、 CME(コロナ質量放出)も発生した様です。 太陽のこちら側では、 南西(右下)の2835黒点群と、 その右下の2836群があった領域で、 C1台の小規模フレアが2回発生しています。 また、2837群の右上に小さい黒点が現れています。 太陽風は、340km/秒から330km/秒へ速度が少し下がり、 低速の状態が続いています。 磁場強度は、昨日のニュースの後から夜にかけて8nTへやや強まり、 今朝になると少し下がって、現在は5nTと平均的な状態です。 全体として磁場の強まりが到来した様で、 6月30日のニュースでお知らせした、 太陽の中心部で29日に発生したBクラスのフレアに伴って噴出した CMEによる影響かもしれません。 太陽風磁場の南北成分を見ると、 初め北向きに強まってやがて南向きに切り替わる ゆっくりとした変化が到来しています。 この影響で磁気圏の活動も高まり、 AE指数は500〜700nTの中規模の変化が半日にわたって続いています。 太陽風磁場の強まりは通り過ぎた様なので、 この後は穏やかな状態になりそうです。 SDO衛星AIA193では、 太陽の南東(左下)にコロナホールが見え始めています。 STEREO Ahead衛星によると、大きく広がった領域の様です。 注目してください。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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