宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 7/ 4 11:29 更新 X1.5の大規模フレアが発生しました。 担当 篠原 昨夜遅く、3日23時半(世界時3日14時半)に、 太陽の北西端近く(右上)の2838黒点群で、 X1.5の大規模フレアが発生しました。 SDO衛星AIA131による動画を掲載します。 Xフレアの発生は、 2017年9月10日(世界時)に発生したX8.2以来で、 3年10か月ぶりです。 現在の第25活動周期では初めてのXクラスです。 2838黒点群は、 その前後にM2.7とM1.0の中規模フレアも起こしています。 (動画はこのフレアも含めています) 2838黒点群は、Xフレアが発生した頃には、 西の端ぎりぎりに達していました。 SDO衛星による拡大写真を掲載します。 現在は太陽の向こう側に回ってしまい、 地球からは見えなくなっています。 現在の太陽面では、 南西(右下)の2836群がほとんど見えなくなっています。 一方、北東(左上)に小さい黒点が現れています。 2838群が沈んだので、活動は穏やかになりそうです。 太陽風は、昨日の午後から速度が下がり始め、 今日に入る頃に400km/秒台を割り、 現在は370km/秒と低速の風に変わっています。 磁場強度は、4nTから3nTへ少し下がり、 やや弱くなっています。 磁気圏は概ね静穏で、 AE指数は時々小さい変化が見られる程度です。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真では、 太陽の北東に北極から縦にコロナホールが伸びています。 東西の広がりは小さいので、 影響は限定的になりそうです。 X1.5の大規模フレアとその前後のM2.7、M1.0フレア。SDO衛星AIA131。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) Xフレアを起こした頃の2838黒点群。SDO衛星。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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