宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 6/30 12:48 更新 Bクラスの小さいフレアが続いています。太陽風は低速です。 担当 篠原 昨日の昼、29日14時(世界時29日5時)に、 太陽の中心部の北側でB6.9の小規模フレアが発生しました。 黒点群はありませんが、磁場の強まりがあり、 小さい黒点がちらちらと現れていた場所です。 フレアの様子を、SDO衛星AIA193の動画で紹介します。 これを見ると、爆発によってコロナのガスが飛ばされていて、 CME(コロナ質量放出)も発生しているかもしれません。 しかし、SOHO衛星のLASCO C2、C3では ガスが淡いためか変化は見られず、 STEREO Ahead衛星COR2は、良い時間帯の写真がなく、 現時点では判断がつきません。 変化としては小さいので、 4〜5日後の太陽風に磁場の強まりが見られる程度でしょうか。 太陽では、この他にもBクラスの小さいフレアが 主に2835黒点群で発生しています。 今のところ、変化が強まる様子は見られません。 太陽風は、320〜350km/秒と低速の風が続いています。 磁場強度は、3〜5nTと平均的な状態です。 磁気圏は静穏で、 AE指数は、太陽風磁場が南寄りになった頃に 300nTの小規模の変化が発生した程度です。 現在はほとんど変化がありません。 SDO衛星AIA193は、 東側の赤道付近に小さいコロナホールが見える程度です。 穏やかな太陽風が続きそうです。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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