宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 6/16 13:23 更新 高速太陽風が到来し、磁気圏の活動も強まっています。 担当 篠原 コロナホールの影響が始まって、太陽風の速度が高まっています。 DSCOVR衛星の観測によると、 昨夜、15日21時(世界時15日12時)から太陽風の速度が高まり、 370km/秒の低速の状態から、 2時間ほどで550km/秒の高速風に変わりました。 その後、速度はもう少し上がり、 570〜600km/秒で推移しています。 太陽風の磁場強度も15nTくらいに強まりました。 その後は次第に下がって、 現在は5nTと平均的な状態に戻っています。 磁場の南北成分は、 磁場が強まった頃に -5nT程度の南向きの変化が度々発生し、 磁気圏の活動も強まっています。 AE指数では、800〜1000nTくらいの中規模の変化が 続く様になっています。 太陽風のグラフの右端を見ると、 磁場強度が下がるとともに 南北の変化は小さくなっています。 このため、磁気圏の活動は、 この後、規模が一段下がりそうです。 SDO衛星AIA193では、 南半球のコロナホールは、西側にだいぶ進んでいます。 コロナホールの低緯度側の東西の幅を考えると、 高速風は、2日くらいで速度が下がり始めるかもしれません。 太陽は、北東(左上)に2833黒点群が見えていますが、 X線グラフは変化がなく、太陽は穏やかです。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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