宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 6/10 13:31 更新 太陽の西端の向こう側でフレアが発生し、CMEも噴出しています。 担当 篠原 昨夕、9日18時(世界時9日9時)に、 太陽の北西の端(右上)でC3.7の小規模フレアが発生しました。 西の端に沈んで行った2831黒点群で発生した様です。 続いて、9日21時(世界時9日12時)にも、 C1に達する規模のフレアが発生しています。 これらのフレアの様子を、 GOES衛星SUVI 131の動画で紹介します。 この動画を見ると、2つめのフレアの方が 実際の規模は大きかったのかもしれません。 2つめのフレアに伴ってCME(コロナ質量放出)が発生しています。 SOHO衛星LASCO C2、C3の動画を掲載します。 太陽の右に向かってガスが飛び出す様子が撮影されています。 太陽の向こう側の噴出なので、影響はないでしょう。 2831群では、10日4時(世界時9日19時)にも B8.1のフレアが発生しています。 これも、実際にはより規模の大きい現象だったと思われます。 太陽のこちら側では、中心付近に黒点が現れていて、 2832群と番号が付けられています。 また、南東の端近く(左下)にも小さい黒点が現れている様です。 太陽風は、速度が360km/秒へ下がり、低速になっています。 磁場強度は、2〜3nTと弱くなっています。 磁気圏は静穏で、AE指数は小さい変化が見られる程度です。 SDO衛星AIA193では、 南東(左下)のコロナホールが見やすくなってきました。 一週間後くらいから影響が始まりそうです。 (c) GOES (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 太陽の右側に飛び出すCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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