宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 6/ 9 13:01 更新 太陽風は平均的な速度に戻っています。5月の黒点相対数は 21.2 でした。 担当 篠原 WDC-SILSOより、 5月の黒点相対数は、21.2 と発表されています。 3月の17.3、4月の24.5と同じくらいの数値で、 安定した変化になっています。 ひとつ前の周期である第24期の始まりの 2010年頃と比較しても、だいたい同じくらいの値です。 無黒点の日は、5日でした。 11年前の2010年を見ると、4月、5月は無黒点の日が12日あり、 この頃までは黒点のない日も目立っていた様です。 一方、6月以降は4日以下の月が続いて、 2011年に入ると無黒点の日はほとんどなくなっています。 今期はどうなるでしょうか。 その太陽は、黒点群たちが西の端に沈み、 現在は2829群だけになっています。 南東の端(左下)からは活動的な領域が上がってきましたが、 今のところ白斑が見えるだけです。 X線グラフではCクラスの小規模フレアが3回発生していますが、 西の端に沈んで行った2831黒点群で発生しています。 この後は穏やかになりそうです。 太陽風は、昨日のニュース以降は速度が次第に低下して、 既に390km/秒と平均的な状態に戻っています。 磁場強度は4nTから2nTへ下がり、弱くなっています。 磁気圏の活動も次第に弱くなっていて、 グラフの後半はほとんど変化がなくなっています。 SDO衛星AIA193を見ると、 太陽の中心部にコロナホールはなく、 太陽風は低速風になりそうです。 一方、南東の端(左下)からコロナホールが現れています。 次の太陽風の高まりは、この領域の影響になりそうです。 太陽黒点相対数の長期変化。5月の黒点相対数は 21.2 でした。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の太陽黒点相対数の長期変化。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の月毎の無黒点日の日数。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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