宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 6/ 3 11:25 更新 太陽風の小さい乱れが到来しました。太陽風は低速のままで磁気圏も穏やかです。 担当 篠原 昨夜、2日21時20分(世界時2日12時20分)に、 太陽風の小規模の急な強まりがDSCOVR衛星で観測されました。 速度は290km/秒から330km/秒へ、磁場強度は3nTから7nTへ、 それぞれ小幅の高まりが起きています。 29日朝に発生したCMEによる乱れが、 4日半ほどかけて地球に到来したのではないかと思います。 気象庁地磁気観測所(茨城県)の観測によると、 2日22時30分(世界時2日13時30分)頃に 地上でも小さい磁場の強まりが発生しています。 5月27日のニュースでも 太陽風の強まりによる磁場変化を紹介しましたが、 この時の図と比べると、今回の変化が小さいことが分かります。 磁気圏でも同様に磁場の強まりが観測されていて、 静止軌道の朝側にいたGOES衛星の図を掲載します。 現在の太陽風は、速度は300km/秒と低速の状態です。 磁場強度は、一旦、2nTくらいに下がりましたが、 グラフの最後で8nTくらいにやや強まっています。 磁気圏は概ね静穏で、 AE指数は一時的に500nTの変化が発生している程度です。 太陽は、南東に現れた黒点に2829群と番号が付けられています。 Bクラスの小さい活動を起こしていますが、 今後はどうなるでしょうか。 気象庁地磁気観測所による地上磁場の変化。太陽風の乱れによる急な強まりが観測されている。 (c) 気象庁地磁気観測所 GOES衛星による静止軌道の磁場変化。地上と同様に急な強まりが観測されている。 (c) NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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