宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 5/29 13:26 更新 C9.4の小規模フレアが発生しました。CMEも発生しています。 担当 篠原 今朝、29日7時半(世界時28日22時半)に、 太陽の北西の2824黒点群で、 C9.4の小規模フレアが発生しました。 もう少しでMクラスになるくらいの大きめのCクラスです。 SDO衛星AIA131、193による動画を掲載します。 茶色のAIA193では、 フレアの衝撃がコロナ全体に広がる様子も見えています。 2824黒点群では、昨日もC7.6の小規模フレアが発生しています。 X線グラフを見ると、ちょうど1日前です。 もう1日前にもC3.8がありますが、 これは、西の端に沈みかけている2826黒点群で起きています。 C9.4フレアに伴って、CME(コロナ質量放出)も発生しています。 SOHO衛星の画像は更新がまだなので、 太陽を左斜め50度くらいから観測している STEREO Ahead衛星のCOR2カメラの動画を掲載します。 太陽の右に向かってコロナのガスが勢い良く飛び出しています。 最初のSDO衛星の画像を見ると、フレアが発生した2824群は、 太陽の北西の端にかなり近いところにあります。 地球から見ると、 CMEは横向きに近い斜め右上に噴出していると思われるので、 太陽風の乱れは、到来しても小さい規模に留まりそうです。 SDO衛星では、太陽の中央部北寄りの2825黒点群があった領域に とても小さい黒点が見えている様です。 太陽風は、430km/秒から400km/秒へ少し下がる変化をしていますが、 平均的な速度が続いています。 磁場強度は、6nTからグラフの最後で9nTに少し強まっています。 磁場の南北成分は、北寄りの状態が続いています。 磁気圏は静穏で、AE指数はほとんど変化のない状態です。 SDO衛星AIA193では、太陽の中心部にコロナホールは見られず、 CMEによる乱れを除くと、 太陽風は穏やかな状態が続きそうです。 2824黒点群で発生したC9.4の小規模フレア。SDO衛星AIA131、193。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) C9.4フレアに伴って発生したCME。STEREO Ahead衛星COR2。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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