宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 5/21 13:17 更新 太陽風の速度は570km/秒へ高まっています。 担当 篠原 ようやく高速の太陽風がやって来ました。 昨夕、20日18時(世界時20日9時)頃から 太陽風の磁場強度と速度が高まり始め、 磁場強度は15nTへ達し、 速度は昨夜の段階で500km/秒へ達し、 その後もゆっくりと上昇して、 現在は570km/秒に高まっています。 一方、磁場強度は4nTと平均的な状態に戻っています。 磁場の南北成分は、初めに大きく南向きに振れた後、 次第に変化が小さくなりながら、 今朝くらいまで南寄りの傾向が続きました。 このため、磁気圏の活動も高まって、 AE指数は、最初の磁場の強まりの頃に 1200nTに達する大きな変化が発生し、 以降も、500nT前後の中規模の変化が続いています。 グラフの最後では、磁場の南北成分は 0nT付近で小さく変化する様になっています。 この状態が続くと、磁気圏の活動は落ち着いて行くでしょう。 SDO衛星AIA193を見ると、 今回の高速風の発生源と思われるコロナホールは、 太陽の西の端近くに達しています。 東西(横方向)の広がりはあまりなかったので、 高速太陽風は比較的短い時間で終わりそうです。 現在の高速風がどこまで続くか、注目して下さい。 太陽は、北東(左上)に2824黒点群と、 中央部の南側(下側)に昨日も見えていた小さい黒点が残っています。 SDO衛星AIAカメラの動画を見ると、 2824黒点群で小さい活動が目立つ様になっていて、 X線グラフでは、Bクラスの小さい変化が起きています。 この後、より規模の大きい変化が発生するかもしれません。 また、東端の向こうから活動的な領域が近づいている様です。 どの様な領域が現れるでしょうか。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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