宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 5/15 13:48 更新 太陽風は平均的な状態です。CMEが発生しています。 担当 篠原 昨日未明の現象ですが、14日1時(世界時13日16時)頃に、 太陽の中央部の北半球側でフィラメント噴出が発生しました。 SDO衛星AIA193による動画を掲載します。 写真の上寄りにガスが飛び出す様子が見えています。 これによりCME(コロナ質量放出)が発生しています。 SOHO衛星LASCO C2、C3の動画を掲載します。 かなり淡いですが、太陽の上半分を中心にガスが広がっています。 (青のC3の写真の左上隅に、プレアデス星団が見えています) SOHO衛星では真正面のためかなり見にくいですが、 太陽を斜め左から見ているSTEREO Ahead衛星のCOR2では、 CMEは右側に飛び出しているため、よく見えています。 ただし、写真が欠けている時間帯があるため、 CMEが途中で飛んでいます。 これらの画像から、 CMEによる太陽風の乱れは地球へ到来しそうです。 発生から3〜4日後くらいと考えると、 明後日、17日から18日くらいになるかもしれません。 注目してください。 太陽は、2822黒点群の右側に新しい黒点が現れています。 また、SDO衛星の画像を拡大すると、 南東(左下)にもとても小さい黒点が発生している様です。 X線グラフは特に変化はなく、穏やかです。 STEREO Ahead衛星を参照すると、 東端の向こう側に活動的な領域がある様です。 こちら側へ来るのはもう少し先ですが、 その頃まで活発な状態は続くでしょうか。 太陽風は、速度が400km/秒から420km/秒に少し上がった程度で、 平均的な速さです。 磁場強度は、5nTと平均的な状態が続いていますが、 グラフの最後で8nTに少し上がっています。 磁気圏は、全体としては穏やかですが、 AE指数では300〜500nTの小規模の変化も起きています。 SDO衛星AIA193では、 南半球の高緯度寄りと赤道域の東側(左側)に コロナホールが見えています。 2〜3日後くらいから太陽風速度の高まりが始まるかもしれません。 太陽の中央部の北側で発生したフィラメント噴出。SDO衛星AIA193。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) フィラメント噴出によるCMEの様子。SOHO衛星LASCO C2、C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) STEREO Ahead衛星が撮影したCME。地球は右側にある。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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