宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:53)
昨日、C8.6の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/10 --- ---
5/ 9 23:22 C2.0
22:40 C4.0
13:09 C1.6
03:27 C8.6
5/ 8 21:34 C1.5
03:45 M3.9

黒点  5/10 (NOAA)
磁場 フレア
2822 8 βγ M4

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:45 351 +3.7
-2 h 343 +7.7
-4 h 335 +8.5
-6 h 331 +3.4
-8 h 327 +5.4
-10 h 332 +3.6
-12 h 338 +0.2

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 40 -/ -
-2 h 26 -/ -
-4 h 18 -/ -
-6 h 25 -/ -
-8 h 20 -/ -
-10 h 10 -/ -
-12 h 11 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.5 3x10^1
5/10 0.7 4x10^2
5/ 9 0.7 3x10^2
5/ 8 0.7 3x10^2
5/ 7 0.7 3x10^2
5/ 6 0.7 3x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2021/ 5/ 5 13:31 太陽風は平均的な速度です。太陽は無黒点が続いています。
2021/ 5/ 6 13:07 太陽の東端の向こう側でフレアが発生しています。太陽風は低速になっています。
2021/ 5/ 7 12:21 太陽の東端から黒点が現れました。低速の太陽風が続いています。
2021/ 5/ 8 13:31 M3.9の中規模フレアが発生しました。CMEも噴出しています。太陽風は低速です。
2021/ 5/ 9 13:44 C8.6の小規模フレアが発生しました。太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。
最新のニュース

2021/ 5/10 12:53 更新
フィラメント噴出とC4.0の小規模フレアが発生しています。太陽風は低速です。

担当 篠原

太陽で活動が続いています。

昨夜、9日19時(世界時9日10時)に、
太陽の中央部の南側で、フィラメント噴出が発生しました。
SDO衛星AIA131、193、304による動画を掲載します。
フィラメント噴出は、赤の304の動画が見やすいです。

続いて、9日22時半(世界時9日13時半)には、
太陽の北東の2822黒点群でC4.0とC2.0の小規模フレアが
連続して発生しました。
こちらは、青の131と、茶色の193でよく見えています。

これらの現象に伴って、
CME(コロナ質量放出)が発生しています。
SOHO衛星LASCO C2、C3の動画を掲載します。

フィラメント噴出によるCMEは、
地球に向かっているためにとても淡く、
動画ではほとんど見つけられません。
フレアによるCMEは左に向かって勢い良く飛び出しています。

太陽を左斜めから観測しているSTEREO Ahead衛星による
EUVI 195とCOR2の動画も掲載します。
この衛星から見ると、フィラメント噴出は太陽の右下で、
フレアはほぼ中央で発生しています。

最初のCMEは地球のある太陽の右側へ向かっているため、
SOHO衛星と違って、はっきりと見えています。
この噴出の様子だと、4〜5日後くらいに
太陽風の乱れが地球に到来するのではないでしょうか。
2つめのCMEは、淡く見えていますが、
太陽全体を囲むように広がっています。

太陽では、南東(左下)に新しい黒点が出現しています。
2822黒点群とともに、これらの活動に注目して下さい。


太陽風は、速度が310km/秒から350km/秒へ少し高まっていますが、
低速の状態が続いています。
磁場強度は、5nTから8〜10nTへやや強まっています。

磁場の南北成分は、北寄りで推移しています。
磁気圏はとても穏やかで、AE指数はほとんど変化のない状態です。

SDO衛星AIA193では、低緯度域にコロナホールは見られず、
太陽風は、CMEによる突発的な乱れが到来しそうですが、
これ以外は穏やかな風が続きそうです。




昨夜発生したフィラメント噴出とC4.0の小規模フレア。SDO衛星AIA131、193、304。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


2つの現象に伴って発生したCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


STEREO Ahead衛星によるフィラメント噴出とC4.0のフレア。EUVI 195。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


STEREO Ahead衛星COR2によるCME。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr



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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。