宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (14:11)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/23 --- ---
3/22 --- ---
3/21 --- ---

黒点  3/23 (NOAA)
磁場 フレア
2811 2 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
14:04 525 -0.6
-2 h 524 -2.0
-4 h 536 -0.3
-6 h 543 -0.6
-8 h 553 +0.9
-10 h 552 +1.1
-12 h 552 +0.0

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
13:30 -20 -/ -
-2 h -18 -/ -
-4 h -13 -/ -
-6 h -6 -/ -
-8 h -5 -/ -
-10 h -10 -/ -
-12 h -10 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.5 1x10^3
3/23 0.7 4x10^3
3/22 0.7 4x10^3
3/21 0.7 2x10^3
3/20 0.7 1x10^3
3/19 0.7 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2021/ 3/18 12:56 太陽風は更に低速になっています。磁気圏も穏やかです。
2021/ 3/19 11:56 太陽風は310km/秒と低速です。この後、高速太陽風が始まりそうです。
2021/ 3/20 12:28 太陽風の磁場強度が強まっています。これから速度も高まるでしょう。
2021/ 3/21 12:42 太陽風磁場が南向きに大きく変化し、磁気圏活動を強めました。太陽風は600km/秒の高速状態です。
2021/ 3/22 13:37 600km/秒の高速太陽風が続き、磁気圏の活動も強まっています。
最新のニュース

2021/ 3/23 14:11 更新
太陽でフィラメント噴出が発生しています。太陽風は高速ですが、速度は下がり始めています。

担当 篠原

== お詫びと訂正 ==
当初のニュースでは、
フィラメント噴出の発生を「今朝早く」と書いていましたが、これは誤りで、
正しくは、このニュースの前日にあたる22日早朝の発生です。
たいへん申し訳ありません。
前日にSDO衛星のWebページが停止していたので、
その期間の画像を確認している間に、日付が混乱してしまった様です。
以下の記事では該当する部分を訂正しています。
==========


昨日の朝、22日4時(世界時21日19時)頃に、
太陽中央部の北半球側の高緯度寄りで
フィラメント噴出が発生しました。
SDO衛星AIA304の動画を掲載します。
やや見にくいですが、薄暗く見えるコロナのガスが
太陽からゆっくりと飛び出しています。
太陽の中心線付近で発生しているので、
地球の方向に向かっている可能性があります。

SOHO衛星のLASCO C2、C3では、
太陽の右上と左下にやや濃く、
CME(コロナ質量放出)のガスが飛び出しています。
地球方向に向かっているため、
ガスの見え方が淡くなり、とても分かりにくくなっています。

次に、太陽を左斜めから観測している
STEREO Ahead衛星を参照すると、
COR2の画像で、
太陽の右上に向かってCMEが飛び出す様子が捉えられています。
この写真では、地球は右側にあります。

CMEの到来は、太陽風の速度に関係しますが、
高速風が続いていれば発生の3日後くらい、
速度が下がっていると、もう1〜2日くらいかかるでしょう。

フィラメント噴出なので、磁場の強まりが到来しそうです。
南向きに大きく変化した場合は、
磁気圏の活動も激しくなることが考えられます。
注目してください。


太陽では、2811黒点群と、その左に黒点が見えています。
今朝のNOAAの報告には、群番号は書かれていませんでした。
明日には付けられているでしょう。

X線グラフは特に変化はなく、フレア活動は穏やかです。


太陽風の速度は、今日に入った頃から下がり始め、
現在、520km/秒まで下がっています。
高速風は続いていますが、終わりが近づいているようです。
磁場強度は、4〜5nTと平均的な状態です。

AE指数は、小規模の変化が続く程度で、
磁気圏の活動は次第に穏やかになっています。

SDO衛星AIA193では、
現在の高速太陽風の発生源のコロナホールは、
太陽の西の端に近づいています。



太陽の北側で発生したフィラメント噴出。SDO衛星AIA304。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


フィラメント噴出によるCMEの噴出。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽を斜めから観測しているSTEREO Ahead衛星COR2によるフィラメント噴出。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr



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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。