宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 3/21 12:42 更新 太陽風磁場が南向きに大きく変化し、磁気圏活動を強めました。太陽風は600km/秒の高速状態です。 担当 篠原 昨日のニュースの直後から、 太陽風磁場の南北成分は南向きに切り替わり、 -18nTと大きく変化しました。 同じ頃に、速度も480km/秒とやや高速に高まり、 これらが重なって、磁気圏が一気に活発になりました。 AE指数を見ると、変化の最初に、 1800nTに達する激しい変化が発生しています。 短い時間ですが、 オーロラも激しい変化になったのではないでしょうか。 その後も、500〜1000nTの中規模の活動が続いています。 太陽風は、昨夜、20日20時(世界時20日11時)には 600km/秒まで速度が高まりました。 27日周期の図の前周期と同じくらいの高まりです。 一方、磁場強度は5nTと平均的な強さに下がり、 南北成分の変化も小さくなっています。 変化が小幅でも、速度がだいぶ高まっているので、 磁場が南寄りに推移すれば、 磁気圏も活発な状態が続くでしょう。 ただし、グラフの最後で北向きに変化している様なので、 今後の推移に注意してください。 SDO衛星AIA193では、 南半球のコロナホールの左端は、 太陽の中心線を通り過ぎています。 5日後くらいには、 高速太陽風は終わりを迎えるかもしれません。 太陽は、2810黒点群の黒点は見えなくなりましたが、 北東の端(左上)から新しい黒点が現れています。 X線グラフも強度が少し上がっています。 どの様な活動度の領域でしょうか。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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