宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 3/17 12:44 更新 太陽風は低速になっています。磁気圏も穏やかです。 担当 篠原 昨夜、太陽の南側でCME(コロナ質量放出)が発生しています。 SOHO衛星LASCO C2による動画を掲載します。 この動画だけでは太陽のどちら側で発生したか分からないので、 太陽を左斜めから観測しているSTEREO Ahead衛星の COR2の動画を後半に繋げています。 こちらでは太陽の左側に噴出しているので、 地球とは反対側の現象と考えられます。 従って、地球への影響はありません。 太陽は、北東の端から現れた黒点に 2810群と番号が付けられています。 一方、中央部の2808群の黒点は、 ほとんど分からなくなっています。 X線グラフは、B3.2の小さいフレアが1回発生しているだけで、 太陽は穏やかです。 このフレアは、2808群で発生しています。 太陽風は、昨夜には400km/秒台を割り、 現在は370km/秒と低速の状態です。 磁場強度は4nTと平均的な値になっています。 磁気圏も穏やかで、 AE指数は、小さい変化が1回起きているだけです。 SDO衛星AIA193では、 南半球のコロナホールが太陽の中心線に達しています。 3日後くらいから太陽風の速度が高まりそうです。 27日周期の図を参考にすると、 明後日から始まるかもしれません。 (c) SOHO (ESA & NASA)、STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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