宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 3/16 13:05 更新 高速の太陽風は終わっています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 ニュージーランドの米戸 実さんより、 南島クィーンズタウンで、 現地13日深夜(世界時13日午前)に撮影された オーロラの写真をいただきました。 高速太陽風が始まる前にやって来た 磁場強度の強まりの終わりの頃に撮影されたものです。 ただ、この時の太陽風は380km/秒とやや低速で、 磁場の南向き成分も -5nTと特に強い変化ではありませんでした。 米戸さんによると、この程度の条件で ミルク王冠の様に広がるオーロラを見ようとは思わなかった とのことです。 2枚目は、オーロラが終息気味になった頃に、 南天の天の川を縦に置いて撮ったものだそうです。 迫力のある写真になっています。 左上に南十字が横を向いています。 中ほどの明るい2つの星は、ケンタウルス座の2つの一等星です。 日本から見えるのは、下の3分の1くらいでしょうか。 1枚目では、低空から上空にかけて オーロラの複雑な色合いが見事に撮影されています。 天体写真用の改造カメラを用いているからこその発色だそうで、 その様子は、2枚目の天の川の見事な写りからも分かります。 本当に素晴らしい写真をありがとうございます。 現在の太陽風は、昨日の午後に500km/秒台を割り、 以降、450km/秒前後で推移しています。 磁場強度は、3nTとやや弱くなっています。 磁気圏は穏やかで、 AE指数は小規模の変化が起きている程度です。 SDO衛星AIA193では、 南東(左下)にコロナホールが大きく広がっています。 次の注目はこの領域の影響の到来です。 27日周期の図を見ると、 前周期の太陽風は、2月20日に速度が高まって、 2月26日くらいに終わっています。 太陽は、北東の端(左上)から新しい黒点が現れています。 X線グラフは特に変化はなく、活動は穏やかな様です。 B2.5の小さいフレアは、 中央部の2808群で発生しています。 ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地13日22時43分(世界時13日9時43分)に撮影されたオーロラ。 (c) 米戸 実氏 ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地13日22時56分(世界時13日9時56分)に撮影されたオーロラ。 (c) 米戸 実氏 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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