宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 3/ 8 12:58 更新 高速の太陽風が続いています。2月の黒点相対数は 8.3 でした。 担当 篠原 WDC-SILSOより、2月の黒点相対数の月平均値は 8.3 と発表されました。 昨年9月の0.6以来の1桁台です。 1月は10.4でしたので、グラフの点は横並びになっています。 無黒点の日は13日で、こちらも1月の14日と同じくらいです。 ただし、2月も黒点が少なかったのは中盤までで、 18日以降は無黒点の日はなく、 3月に入ってもSILSOの速報値では7日までに無黒点の日はありません。 まだ先の事ですが、次回の3月のデータでは、 黒点数は上昇に向かうのではないでしょうか。 現在の太陽は、 中央部にあった2807群は見えなくなっています。 南西(右下)の2806群は太陽の端に近づいていて、 この後見えなくなりそうです。 一方、北西(左上)の領域に とても小さい黒点が現れている様です。 X線グラフに特に変化はなく、活動は穏やかです。 SDO衛星AIA193では、 東端(左端)近くに明るい領域がいくつか見えています。 これらに黒点は現れるでしょうか。 太陽風は、速度が500km/秒に下がり、 高速の状態は続いていますが、勢いは弱くなってきました。 磁場強度は、5〜6nTと平均的な状態です。 磁場の南北成分は、0nTか弱い北寄りですが、 時々、南向きに変化しています。 このため、AE指数も時々活動が強まって、 700nTに達する中規模の変化が2回発生しています。 27日周期の図を見ると、 前周期の太陽風はもう1日程度速度の高まりが続いています。 今回はどこまで続くでしょうか。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の太陽黒点相対数の長期変化。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の月毎の無黒点日の日数。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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