宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 3/ 3 12:01 更新 太陽風は650km/秒の高速風になり、磁気圏の活動も高まっています。 担当 篠原 昨日のニュース以降、太陽風の速度は次第に上昇して、 2日17時(世界時2日8時)に500km/秒を超えて高速風になり、 今日未明には600km/秒台に達しました。 現在は650km/秒前後で推移しています。 コロナホールの影響は、こちらが本番の様です。 太陽風の磁場強度は、 昨夜には10nT程度に強まりましたが、 今日に入ると7nTに下がって、 現在は6nTと平均的な状態で安定しています。 磁場の南北成分は、 -5nT程度の南向きが度々発生しています。 速度の高まりと重なって、磁気圏の活動は強まり、 AE指数は500〜1200nTの活発な変化が続いています。 極域では素晴らしいオーロラが 観測されているのではないでしょうか。 SDO衛星AIA193では、 現在の高速太陽風に関係すると思われるコロナホールは、 南西の端(右下)に近づいています。 横方向の広がりは小さかったので、 影響はあまり長く続かないように思います。 一方、太陽の中心部には次のコロナホールが見えていて、 この影響が明後日くらいから始まりそうです。 現在の変化と繋がって、 高速風が長く続くことになるかもしれません。 太陽では、昨日見えていた南半球の黒点に 2806群と番号が付けられ、 新しく南東(左下)にも黒点が現れて、2807群となっています。 2807群では小さい活動が続いていて、 C1の小規模フレアも発生しています。 今後、更に発達するでしょうか。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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