宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 3/ 2 13:50 更新 太陽風は一時的に高速風になり、磁気圏の活動も活発になりました。 担当 篠原 昨日のニュースの直後、 太陽風の速度は500km/秒に高まりました。 15nTに達していた磁場強度の強まりは、 この頃から下がり始め、 夜には5nTと平均的な状態に戻っています。 速度の高まりは短い時間で終わりを迎えていて、 今日に入る頃には400km/秒台を割り、 以降、370km/秒とやや低速の風が続いて、 グラフの最後で400km/秒に少し上がっています。 太陽風磁場の南向きの強まりは、 速度が高まった頃に終わりましたが、 以降も弱い南寄りになっています。 磁気圏の活動は、 昨日の昼から夜にかけて、 AE指数で1300nTに達する大きな変化が見られ、 以降は、小規模の変化に留まっています。 27日周期の図を見ると、 太陽風速度の高まりは、 前周期よりもかなり短時間になっています。 太陽の西に通り過ぎていったコロナホールの影響は これで終わりなのでしょうか。 SDO衛星AIA193では、 太陽の中央部にコロナホールが見えています。 3日後くらいからこの領域の影響が始まりそうです。 太陽は、昨日現れた黒点が中央部の南側に見えています。 群番号は付けられていません。 X線グラフは、2804群が沈んで変化がなくなり、 穏やかになっています。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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