宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 1/22 12:50 更新 低速の太陽風が続いています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 ニュージーランドの米戸 実さんより、 南島クィーンズタウンで、 現地1月12日早朝(世界時11日午後)に撮影された オーロラの写真をいただきました。 この日は、太陽のフィラメント噴出に関係する可能性のある 太陽風の乱れが到来して、 磁気圏の活動が高まっていました。 その始まりの頃に撮影されたオーロラです。 天文薄明が始まってから最高潮を迎えたそうで、 撮影としてはぎりぎりのタイミングだった様です。 緑、赤、紫、青色と色鮮やかなオーロラの光が見事に撮影されています。 写真中央上側に小マゼラン雲、そこから右下に一段明るく、 エリダヌス座の一等星アケルナルが見えています。 左端の光の筋は半分だけ写った流星だそうです。 夏の時期でもオーロラを撮影できるのは、 極域から少し下がったニュージーランドならではでしょう。 美しい写真をありがとうございます。 2798黒点群では、Bクラスの小さいフレアが続いています。 昨日のニュース以降では、B5.4、B3.3などが発生しています。 活動としては落ち着いている様で、 今のところ、さらに規模が大きくなる感じはありません。 太陽風は、300km/秒とさらに速度が下がっています。 磁場強度も2〜3nTと弱い状態が続いています。 磁気圏は穏やかで、AE指数はほとんど変化がありません。 SDO衛星AIA193では、中央部の小型のコロナホールが 太陽の中心線に達しています。 3日後くらいに影響がやって来るでしょうか。 それがなければ、しばらく低速の太陽風が続きそうです。 (c) 米戸 実氏 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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