宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2020/12/10 13:31 更新 8日のCMEによる太陽風の乱れが到来しました。 担当 篠原 今日の昼前、10日10時半(世界時10日1時半)に、 8日未明に発生したCMEによる太陽風の乱れが到来しました。 太陽風の速度は、570km/秒に高まり、 磁場強度も15nTに強まっています。 フレアの発生から2日半ほどで地球にやって来たことになります。 1枚目に地磁気観測所の磁場データを掲載しています。 この図では、10日11時(世界時10日2時)を少し過ぎた頃に 磁場の急な変化が発生しています。 太陽風の急な強まりを受けて、 地球の磁気圏が押しつぶされた反応です。 (太陽風のグラフとの時差は、 人工衛星から地球まで150万kmを通過する時間です) 太陽風磁場の南北成分は、南北に細かく変化していますが、 全体としては北寄りになっている様です。 このためか、磁気圏の乱れはここまでは目立つ程ではありません。 AE指数はデータが太くなっているだけです。 現在の太陽風は、速度は550km/秒、磁場強度は10nTと、 どちらも高まっていますが、最初の頃からは少し下がっています。 この後、磁場がどのくらい南向きに振れるかで、 磁気圏の変化の様子が変わります。 引き続き注目してください。 太陽は、北西(右上)に小さい黒点が現れています。 X線グラフに目立つ程の変化はなく、 太陽は穏やかです。 茨城県石岡市柿岡の地磁気観測所で測定された地磁気の変化。10日11時(世界時10日2時)に急な変化が発生している。 (c) 地磁気観測所 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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